更新日: 2024.10.20 11:13
「自信があった」メリがUNI-ROBO FERRARIで初ポール。相棒の片山義章は「目頭が熱くなった」
2024年10月20日
プレスリリース
2024 SUPER GT Rond 7, AUTOPOLIS GT 3 Hours RACE
予選レポート
悪天候により土曜日走行キャンセル。日曜日早朝に実施された予選で、ロベルト・メリ・ムンタン選手が殊勲の初ポール獲得!
10月20日(公式予選)
スーパーGT第7戦は、九州・大分県、オートポリスインターナショナルサーキットでの開催です。搬入日は爽やかな天候でしたが、10月19日の土曜日は朝から激しい雨が降り、高地に位置するオートポリスインターナショナルサーキットはサポートレース予選開始前に深い霧に包まれてしまいました。
FIA-F4予選が視界不良のためキャンセルされ、午前9時20分から予定されていたスーパーGTの公式練習もスタートディレイ。その後、合計4回のディレイの末、主催者側は午前10時30分に午前中の走行はFCYテストを含みすべてキャンセルとなることを発表しました。
その後、主催者側より走行開始予定時刻は14時50分とそのままに、GT300、GT500それぞれ45分間、各車のベストタイムを採択する予選になることが発表されたのですが、時折強まる雨や、一向に回復しない濃霧のため、14時を過ぎた時点でこの日の走行はすべてキャンセルされることが発表されました。残念ながらキッズウォークやパレードランも落雷などの危険性があるためキャンセルとなりました。
このためスーパーGTは、10月20日の午前8時よりGT300、GT500とクラスを分けたうえで各30分間の予選を実施すると発表。各チームは公式練習も無いなかで、持ち込みセットでの一発勝負という形の予選を戦うこととなりました。エントラント代表の古場は、この状況の中でチーム全体での戦略として、予選をロベルト・メリ・ムンタン選手に託し、ソフトめのスリックタイヤを2セット準備する方向を決めました。
日曜日、公式予選が始まる午前8時00分の段階で気温12℃、路面温度13℃、湿度72%というコンディショで30分間の公式予選がスタートしました。
まだ霧が残る中、まずはウエットタイヤを装着してコースインしたロベルト・メリ・ムンタン選手でしたが、4周目にピットイン。スリックタイヤに交換して再びコースに戻ると慎重にタイヤを温めつつ周回を重ねました。そして最初のアタックに突入しようとしたところで遅いマシンに引っかかり、それをパスして再度アタックに出た周で他車のコースアウトによって赤旗中断。
セクター2で全体ベストを出していましたが、気を取り直して予選再開とともにコースイン。残り6分30秒での戦いでしたが、2周目に1分47秒352をマークして暫定トップに立ったものの、僅差で抜き返されてしまいます。しかしチェッカー寸前にコントロールラインを通過した6号車UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARIは、ロベルト・メリ・ムンタン選手の渾身のラストアタックで1分46秒524をマークして逆転、初のポールポジションを決めました。
ロベルト・メリ・ムンタン選手のコメント
「今日は走り出しからマシンのバランスが良く、セットアップも完璧で、チームが良い仕事をしてくれていたことがすぐにわかりました。自分はこういったコンディションが得意なので自信はありましたし、できるだけ他のマシンとの間隔をあけてトラフィックを避けることに集中しました。それでも遅いマシンに引っかかってしまい0秒3ほどロスしてしまったのですが、ポールポジションという最高の結果が獲れて嬉しいです。このポールポジションはチーム全員が本当に素晴らしい仕事をしてくれた結果だと思います。本当にみんなのおかげだと思い、心から感謝しています」
片山義章選手のコメント
「チームとして初のポールポジションは、心から嬉しいです。僕自身はグループでの最速タイムをマークした経験はあるのですが、クラス全体でのポールポジションは初めてなので、少し目頭が熱くなりました。ロベルト・メリ・ムンタン選手は最高の仕事をしてくれたと思います。決勝ではチームが一丸となって獲得したポールポジションを気負うことなく、そのままチェッカーまでポール・トゥ・ウインで走り切りたいと思っています。今、チームと自分自身に期待しています」
小倉啓悟監督のコメント
「チームの初ポールは、本当に嬉しいですが、まずは正直、ほっとした気分です。前回のレースが悔しい結果だったこともあり、このレースでは絶対に良い結果を出すべくドライバーも含め、チーム全体が精一杯の努力を積み重ねてきました。その努力が予選でのポールポジションにつながったと思います」
「マシンの持ち込みセットアップも間違っていなかったことが証明され、ロベルト・メリ・ムンタン選手の本来の速さを証明できたことも嬉しかったですね。決勝前のフリー走行が20分から40分に延長されたので、試したいことをチェックし、しっかりと気を引き締めて、最前列からミスなく攻めるレースで優勝を狙いたいと思います。応援よろしくお願いします」