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投稿日: 2024.10.21 20:45
更新日: 2024.10.21 20:47

TGR TEAM WedsSport BANDOH 2024スーパーGT第7戦オートポリス レースレポート


スーパーGT | TGR TEAM WedsSport BANDOH 2024スーパーGT第7戦オートポリス レースレポート

天候の影響でワンデーレースとなったオートポリス戦は無念のリタイア

シリーズ名:2024 AUTOBACS SUPER GT シリーズ
大会名:2024 AUTOBACS SUPER GT Rd.7『AUTOPOLIS GT 3Hours』
レース距離:1周4.674kkm×92周(3時間)

10月20日(日)天候:曇 コース状況:ウエットのちドライ
公式予選:GT500クラス8位(土曜日の予選は雨天の為、日曜日朝に実施)

 1カ月のインターバルを終え、スーパーGTは九州オートポリスへやってきた。ここでのレースは秋晴れで開催されることが多いが、土曜日は朝から強い雨が降り、午前中のセッションはキャンセルとなった。午後も天候が好転することもなく、中止が発表され、日曜日の朝に30分間の予選が開催されることになった。土日で2万4000人ものお客様にご来場頂きました。

 土曜日に開催予定だった第7戦予選。午前からの公式練習は悪天候により中止となり、午後の予選時までに回復する見込みが無いため、予選開始前に開催予定の予選がキャンセルとなり、決勝日の日曜午前8時から急遽、GT300/500とも30分間の予選が行われることとなった。

 天候は回復しているものの、1コーナー付近は霧が立ち込め、気温が12度、路面温度が13度とかなり低い。30分間の予選は、阪口選手に託すこととなった。500の予選開始。19号車はレインタイヤを履いた状態でコースイン。数周して残り22分ほどで19号車はピットに一度戻ってスリックタイヤに交換。

 GT300の予選も、終盤にスリックを履いた車両が上位にくる状況だったため、路面はウエット勢とスリック勢とのタイム差がスリック勢優勢となり、残り18分で予選開始からスリックを履いた100号車が2位以下を2秒以上引き離し暫定トップに立つと、翌周にその差を3秒に広げた。

 路面が完全に乾いていない、路面が温まらない状態で、ウエットでタイムを出すか、短時間でタイヤが温まるのに賭けてスリックに賭けるか、各陣営の戦略の差が出ている中、残り10分で19号車はスリックタイヤでトップとの差が5秒5の12番手。かなりゆっくりタイヤを温める作戦で最後にタイムを出す予定だった。

 序盤にスリックで周回を重ねたシビック勢が1分33秒台で上位を占めていく中、19号車は残り4分半でトップと1秒8差で暫定7位のタイムを出すと、さらにに周回を重ねていき、タイムを更新し続ける。残り1分半でトップとの差が1.4秒差の暫定5位に入ると、最後のアタックに入り、トップと約1秒差の暫定6位でアタック終了。

 その後、2台がタイムを更新し、19号車は1分34秒155を記録。予選8位で終了となりました。予選結果は24-23-14-17-3-16-100-19-36-39-8-12-38-37-64となりました。

WedsSport ADVAN GR Supra
2024スーパーGT第7戦オートポリス WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/阪口晴南)

10月21日(日)天候:曇り コース状況:ドライ
決勝:GT500クラス リタイア

 午前中に開催された予選に引き続き、同日開催となった決勝。第五戦が台風で順延になったため、第七戦とはいえ、フルウエイトでのレースとなる。おそらく始めてのフルウエイトのオートポリス、さらにに昨日の練習走行・予選がキャンセルされたことにより、決勝に向けての走り込みが足りない状況の中、オートポリス初の3時間の⾧丁場のレースはどう展開されていくのだろうか?

 レース前のウォームアップ走行では国本選手から阪口選手へバトンタッチし、17周の周回で決勝に向けたチェックに終始し、ベストラップは8周目の1分37秒076(12位)となった。

 決勝スタートは午後1時半。スタートドライバーは国本選手となる。天気は曇りのものの、午前中にコースに立ち込めた霧は晴れ、日差しも若干差し込む中、気温14度、路面温度21度と予報より寒い中、スタートを待っていた。3時間レースの給油を伴うピット義務は2回。

 午後1時20分にパレードランが開始。大分県警の白バイ・パトカーを先頭に1周周回後、セーフティカー先導の1周フォーメーションラップを終え、スタートが切られた。

 スタート直後の1コーナーで39号車にインを刺され、ひとつ後退。さらにペースが上がらない19号車はオープニングラップで14位まで後退することとなったが、周回を重ねている中、前の37号車との差は2周目以降、2秒をキープしている。

 6周目あたりから300クラスに追いつくと、8周目に順位を落とした64号車をパスして13位に。序盤はペースが上がらなかった19号車も、徐々にペースを上げることができ、前の37号車を追撃できる体制が整ってきた。

 17周目。おおよそ30分経過し、19号車は12位。前の37号車との差は1秒半。その差を徐々に詰めると、20周目にパスして12位に上がる。しかし、突然のフロント足周りのトラブルにより22周目に第一ヘアピンでコースアウト、ランオフエリアに車を停め、リタイアとなりました。

 レースは2位スタートの23号車が12周目にトップだった24号車をパスすると、3度目のSCまでトップをキープするも、3度目のSC後にトップに躍り出た39号車が後続を引き離してトップを快走するも、87周目に300クラスの車両がクラッシュし、4度目のSCが入ると、そのままの順位でチェッカーとなり、トップだった39号車の優勝となりました。

 以下23-3-100-12-16-36-37-14-38-8-24-(以上完走)-64-17-19となりました。次の第8戦は11月2〜3日にモビリティリゾートもてぎにおいて300kmレースとして開催されます。

WedsSport ADVAN GR Supra
2024スーパーGT第7戦オートポリス WedsSport ADVAN GR Supra

決勝コメント
坂東正敬監督

「非常に残念な結果となりました。原因は調査中ですが右フロントの一部が緩んだのが原因で走行不可となりました。大好きな九州で結果を出したかったです。TEAM SARDの皆様、おめでとうございます。僕らも残り2戦、優勝できるように爆走していきます。皆様の応援、誠にありがとうございました」

国本雄資選手

「スタート直後はタイヤの暖まりでかなり苦戦して順位を下げてしまいましたが、その後は前の車両にもついていく中、GT300を処理するのにかなり厳しい状況で大きな順位変動はなかったのですが37号車をオーバーテイクした直後にマシンに異変を感じ止めました。天候が予想よりはるかに寒かったので苦戦はしましたが弱点も確認できました。なかなか良いところをお見せできていませんが残り2戦全力で頑張ります。沢山の応援、ありがとうございました」

阪口晴南選手

「土曜日が悪天候によりキャンセルになり、ワンデーでの開催となりました。朝8時台の予選では自分たちの持ち込んだタイヤとはマッチしづらく、苦しみました。決勝前のフリー走行でオートポリス特有の難しさを感じたので直前までさまざまなセット変更を行い、レースに臨みました。ファーストスティントでウォームアップには苦しみつつも、その後のペースは他車との対比でキープすることができましたが、マシントラブルにより、リタイアとなりました。厳しいレースになりましたがこの自分たちが苦手とする季節に対しての方向性は見えたレースとなりました。このレースを無駄にしないために準備をして残り2戦最大限のパフォーマンスを披露できるように努めていきます」

国本雄資/阪口晴南(WedsSport ADVAN GR Supra)
2024スーパーGT第7戦オートポリス 国本雄資/阪口晴南(WedsSport ADVAN GR Supra)

BANDOH:http://www.bandohracing.com/


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