更新日: 2024.11.05 19:56
TGR TEAM WedsSport BANDOH 2024スーパーGT第8戦もてぎ レースレポート
後半スティント中に不運のトラブル、本来のレースができず12位完走
シリーズ名:2024 AUTOBACS SUPER GT シリーズ
大会名:2024 AUTOBACS SUPER GT Rd.8『MOTEGI 300km RACE』
レース距離:1周4.801km×63周(302.5km)
11月2日(土) 天候:雨 コース状況:ウエット
公式予選:GT500クラス15位(3分46秒837(Q1/Q2合算))
スーパーGT 2024シーズンも、本戦を含め、残り2戦。第6戦から3戦連続でウエットコンディションでの開催となり、公式練習、予選ともども、雨に翻弄される予選日となった。
公式練習は、赤旗が何度も提示され、500クラスは混走時間帯のみ、占有走行は中止となり、全車が満足な練習走行ができないなか、19号車も阪口選手のみが7周周回して1分54秒283(7周目)のタイムで12番手となった。
予選も、300クラスのQ1にてコース上で、かなりの台数の車両がスピンアウトするなどで、2度の赤旗が提示される波乱の展開となったなか、500クラスのQ1が行われ、アタックドライバーは阪口選手となる。
10分間のQ1は、スタート直後に全車がピットアウトし、路面温度が低いなかで、少しでもタイヤに熱を入れるために周回を重ねていくこととなる。
雨は収まることがなく、レースカーが通るたびにウォータースクリーンが上がり、視界がなくなるなか、懸命なアタックをする阪口選手は、周回ごとに自己ベストを上回るタイムを出していたが、結果、1分54秒に872と15番手タイムとなりました。
Q1の結果は64-14-8-38-39-100-16-36-37-12-23-3-17-24-19となりました。
Q2は国本選手がドライブ。Q2も全車が開始すぐにコースイン。ウエットは変わらず、冷たい路面と相まって、各車タイムアップに苦戦している。そのなか、19号車は残り2分で1分51秒965を出し、最後のアタックに入ったが、タイム更新にはならず、Q1/Q2合算タイムで3:46.837と15番手タイムとなりました。
Q1/Q2の合算タイムでの順位は64-8-36-38-14-16-39-37-100-12-3-17-23-24-19となりました。
予選終了後 坂東正敬監督コメント
「まずは結果が出なくて、すみませんでした。両ドライバーには、もっと暖めやすいタイヤを用意できなく、本当にすみませんでした。Q1、Q2違うタイヤで行きました。今回は乾いてくる状況ではなかったので厳しい予選となりました。しかし、明日はドライコンディション。明日の決勝は最後尾からのスタートとなりますが、チーム一丸となって表彰台を目指し、爆走していきます」
11月3日(日)天候:晴れ コース状況:ドライ
決勝:GT500クラス12位
モビリティリゾートもてぎで開催される第8戦。雨の予選とは打って変わって、雲ひとつない決勝レース。第5戦の延期に伴って、最終戦ではなくなった本戦は、サクセスウエイトが全車半分となり、さらにドライでの争いとなり、午前中に行われたウォームアップ走行のみの全車満足なセッティングなしでの、ぶっ続けの本番となるので、抜きにくいコースレイアウトと相まって、混戦必至となるだろう。
そのウォームアップで19号車は決勝に向けてのタイヤを確認して7周周回し、タイムは1分42秒139の14位を記録。しかしタイヤの暖まり等を確認していたので、タイムはまったく気にしていなかった。
スタート前には、毎年恒例となったモビリティリゾートもてぎの上空にて航空自衛隊のF2戦闘機2機によるデモフライトが行われ、サーキットに華を添えた。
決勝直前の気温/路面温度は21度/29度。スターティングドライバーは国本選手。最後尾からの追い上げに期待がかかる。13時、栃木県警の国産スポーツカーのパトカーと白バイとのパレードラン後、フォーメーションラップを1周経てレースの火ぶたが切られた。
序盤は大きく順位が変わることなく、前の車両を追いかける19号車は、15位のまま。7周目に300クラスの車両が止まったため、FCYが提示された。約1周周回し、レースが再開するも、9周目300クラス車両がコース外に止まり、再びFCYが提示される。
12周目に37号車が緊急ピットとなりガレージに入れられ、19号車がひとつ順位を上げる。その後、前の23号車との差を1秒前後にしつつ周回を重ねていく。20周目での19号車の順位は14位のまま。
レース周回の1/3を超えた23周目に一部の500クラスの車両が1回目のピットに入るなか、23号車をパスした19号車は暫定の8位になると、24周目にピットに入り、フルサービス・ドライバー交代しピットアウト。暫定12位でコースに戻った。全車1度目のピットインを終了した25周で19号車の順位は14位となる。
27周目にドライバーから「加速がおかしい、音もおかしい」と無線が入った。いろいろとマップを変えて走行するようチーム側は指示したが、変わらないため、チームは苦渋の決断をし、ピットに入れた。
そのままガレージに頭からクルマを入れて、すべてを確認、思い当たる部品を交換してトップと5周遅れでコース復帰。その後、19号車単独走行となり、45周目に300クラス車両が1コーナーで飛び出したことによる3度目のFCYが入る。レース再開後も、19号車はトップと遜色ないタイムで周回を重ねていく。
残り10周で、17、14号車がピットに入りレースに戻らなかったためふたつ順位を上げた。その後、ペースはトップだったが他車に迷惑をかけないようドライバーに指示をして19号車はペースを守り、5周遅れの12位完走いたしました。
レースは序盤大きな順位変動がなく進むが、7周目に出たFCYが解除された直後に2位の8号車がトップの座を奪うも、2度目のFCY解除時に64号車そして36号車が8号車をパスすると、ほどなく36号車が64号車をパスしてトップに出ると、36号車が逃げを打ち、一時2位との差を20秒以上広げトップでチェッカーを受けました。
2位以下は、8-38-16-39-100-3-24-23-64-12-19-14-17-(以上完走)-37となりました。最終戦(ラウンド5)は12月7〜8日に鈴鹿サーキットで開催されます。
決勝コメント
坂東正敬監督
「悔しいです。レースがしたかった。セカンドスティントのペースは良かったです。23号車に追いついて、また距離あけて追いついてと指示をしてしまったため、ドライバーには本当に申し訳ない。ただ悔しいです。成長して最終戦に挑みます。本当に皆様のご声援、誠にありがとうございました。ストレスの溜まるとても苦労した2日間でした」
「ウエットの予選では課題が多く最後尾、決勝はトラブルが出てしまい勝負権を失いました。後半スティントにペースが良かっただけに、残念なレースとなりました。求めている結果が出せず悔しい週末でしたが、最後の最後までチームと共にベストを尽くして戦って、最終戦は良いレースができるようにしていきます」
国本選手
「ストレスの溜まるとても苦労した2日間でした。ウエットの予選では課題が多く最後尾、決勝はトラブルが出てしまい勝負権を失いました。後半スティントにペースが良かっただけに残念なレースとなりました。求めている結果が出せず悔しい週末でしたが、最後の最後までチームとともにベストを尽くして戦って、最終戦は良いレースができるようにしていきます」
阪口晴南選手
「ドライになり新しいコンパウンドも導入しての決勝でした。自分が担当した2スティントで履いたスペックのタイヤが機能し、ハイペースで走ることができました。しかし残念ながらエンジントラブルでピットイン。その後レースを続けることはできましたが、圏外になってしまいました」
「トラブルやヘビーウエットのパフォーマンスの低さなど改善点は多いですが、ここまで決勝ペースが良かったスティントはなかったので、かなり今後につながる決勝だったのではないかと思います。最終戦気候が変わりますが、いいレースができるように準備していきます」