2024 SUPER GT Round5
SUZUKA GT300KM RACE GRAND FINAL
公式練習&予選レポート

VELOREX Ferrari、公式練習4番手、予選Q1は8番手、予選Q2は8番手でチェッカー
合算タイムで明日は8番手スタートに!

■12月7日(公式練習/予選)

 台風のため延期となったスーパーGT第5戦鈴鹿大会が“GRAND FINAL”として12月7~8日に開催され、事実上の最終戦となるこの大会はサクセスウエイト0kgルールが適用となり、ハンディキャップがないレースとなりました。

 12月開催ということで、予想どおりかなり寒いコンディションとなり、9時15分から開始された公式練習は、気温11℃、路面温度12℃、湿度55%という状況でのスタートとなりました。

 6号車UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARIは、ロベルト・メリ・ムンタン選手がステアリングを握りコースイン。5周目に1分57秒965をマークし手応えを感じると、タイヤを交換して11周目に1分56秒649へとタイムアップし、GT300クラス暫定4番手でピットに戻ります。

 片山義章選手にドライバー交代し、マシンのフィーリングを確認した段階でGT300車両の1台がコースアウトし、赤旗中断となりました。

「切り込んだ時のフロントのナーバスさは気になりますが、ダウンフォースレベルも問題ないし、バランスはいい」と片山義章選手はコメントし、ふたたびロベルト・メリ・ムンタン選手に交代。

 10時20分に走行が再開され、さらにセットアップを進めながら5周をこなして片山義章選手に交代。FCY(フルコース・イエロー)のチェック走行をこなし、そのままGT300クラスの専有走行に入りましたが、シケインでコースアウトした車両のバックファイアーで芝生が燃えてしまい、消火活動のため赤旗中断。GT300クラス専有走行は2分を残してそのまま終了となり、トータル29周をこなした6号車は午前中の公式練習を4番手で終えることとなりました。

 午後の予選は通常とは異なり、天候の影響を考慮して各セッションとも5分間延長とされ、通常とは異なりGT500の予選Q1が先に行われることとなりました。GT300クラスの予選Q1は参加全車両によって、14時13分から14時38分までの25分間で争われました。6号車UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARIは、ロベルト・メリ・ムンタン選手がステアリングを握ったまま、セッション開始からしばらくピットでウェイティング。セッション残り11分を切った段階でコースインしました。

 タイヤを温めながら周回を重ね、アタックラップに入ろうとしたタイミングで1台のマシンがスピン。赤旗が懸念されましたが、なんとかその車両が再スタートを切ったことで、ロベルト・メリ・ムンタン選手は4周目に1周だけのアタックを決め、1分56秒231をマークし、7番手に飛び込みました。その後チェッカーが振られ最終的に8番手となり、無事Q2アッパー14に進出しました。

 予選Q2アッパー14は、予定より6分遅れの15時40分から開始。片山義章選手はロベルト・メリ・ムンタン選手と同様、残り11分を切ったところでコースイン。慎重にタイヤを温め、4周目に8番手となる1分56秒586をマークしました。Q1、Q2との合算タイムは3分52秒817で、合算タイム順で明日の決勝は8番手グリッドからのスタートが決まりました。

●ロベルト・メリ・ムンタン選手のコメント

「朝の公式練習からマシンのバランスは良かったです。ただGT3車両とは勝負になるのですが、ウエイトハンディがゼロになっても、2台のJAF規定のマシンのタイムは速すぎますね」

「予選は時間が延長されましたが、自分はギリギリまで待ってコースインし、路面状態が良いタイミングでの一発勝負に賭けました。1台のマシンがコースアウトした時に赤旗が出されたら終わっていたかも知れませんが、うまくタイムをまとめられたと思います」

●片山義章選手のコメント

「朝の公式練習では自分はバランスをチェックする程度でしたが、FCYのあと、タイヤが冷えた状態からふたたびペースが上がるまでが厳しく、ピックアップが激しいのが気になりました。それが決勝にむけた不安要素ではありますが、予選は大きな問題はなかったです。唯一逆光で視界が奪われ、デグナーでステアリングを切りなおしてしまったことで、多少のタイムロスをしてしまいましたが、それは皆同じ条件なので、仕方ありません」

「明日の決勝は8番手グリッドからのスタートですが、今シーズンのファイナルなので、思い切った走りで皆さんの期待に応えるレースができると思います。応援よろしくお願いします」

●小倉啓悟監督のコメント

「今日は大きなトラブルもなく、マシンのバランスも走り出しから良かったので、まずまずの初日でした。予選時間が延長されましたが、ふたりのドライバーが共にギリギリまで待って1アタックで決めるという戦略がうまく機能したと思います」

「Q1、Q2のタイムもほぼ変わらず、ふたりのドライバーがマシンの性能をフルに発揮してくれました。しかし細かな部分でまだセッティングを詰められると思いますので、明日までにエンジニアとデータを解析して、できる限りの努力を惜しまず、今シーズン最後に有終の美を飾りたいと思います」

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