「マークX数台分の費用はかかってしまいましたね(苦笑)。修復はすべてが初めての経験だったので、これが普通のことだったのか、それともハードな作業だったのかすらも分からないというのが本音です。スペアパーツも(余分に)あった方がいいんでしょうけど、タダで手に入るものでもありません」と岩田監督。
「今回の富士については練習走行で走ってみないと分かりませんけど、しっかり最後までチェッカーを受けられるように、フリー走行と予選で、力を合わせてマシンを走らせたいですね。茨の道だと思いますけど、一歩一歩進むしかありません」と、今回の富士に向けての抱負を話しました。
続いては、岡山の予選でバイパーコーナー~ストレートでコンクリートウォールにぶつかってしまった、30号車TOYOTA PRIUS apr GT。aprの金曽裕人監督に話を聞きました。
「壊れたパーツは多かったですよ。マシン左側の前後ともアウト。ほぼ、何も使えない状態でした。我々はGT3と違い、自分たちでクルマを作っていて、スペアパーツも潤沢にあります。カウルなども予備を持ってきているので、すぐに修復が可能でした」
「ただ、今までは日曜日の朝にフリー走行があってマシンが完全に直ったか日曜にチェックできていたんです。今回はフロントのダンパー付近に強い衝撃があり、実はダンパーなどは完璧な状態ではありませんでした。しかし、ぱっと見た感じでは問題なさそうだったので、そのまま使用したら足の動きとダンパーの動きがリンクしていなくてアーム側に負荷がかかってしまい、レース中にリタイアすることになりました」
どうやら、日曜日のフリー走行がない今季のスケジュールの難しさが出てしまったようです。
「ぱっと見ではまったく問題なさそうで、そのままでいったら、そこがボトルネックになってしまったわけです。僕たちとすれば、せっかく徹夜したんだから『そこも替えておけよ』という話なんですけど、こればっかりは走らないと分かりません。(ウォームアップの)20分で走りはしましたけど、ハンドルが少し曲がっていると聞いて怪しいなとも感じていました。ただ、すぐにグリッドに向かわねばならず、ドタバタでしたよ」
修復にどれくらい時間が掛かったのでしょうか。そして、金額的にどのくらいだったのか……。