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投稿日: 2024.12.09 00:02
更新日: 2024.12.09 18:43

muta Racing INGING 2024スーパーGT最終戦鈴鹿 決勝レポート


スーパーGT | muta Racing INGING 2024スーパーGT最終戦鈴鹿 決勝レポート

スーパーGT第5戦(最終戦)
SUZUKAGT 300km RACE

鈴鹿サーキット
公式予選:12月8日
天候:晴れ
コース状況:ドライ

決勝:2位

 2024年スーパーGTシリーズ第5戦(最終戦)の決勝レースは、12月8日に鈴鹿サーキットにおいて開催。前日同様冷たい西風が強く吹く中、決勝レースが行われ、muta Racing GR86 GTは3番グリッドからスタートし、ピットインを遅らせ暫定トップに立った。ドライバー交代時にはタイヤ交換を行わずトップを守って後半の逃げ切りを図ったが、フレッシュタイヤに交換した車両にかわされ2位フィニッシュ。ベストを尽くした結果、今季4回目の表彰台を獲得。シリーズ3位で今シーズンを終えた。

 タイトル争いのかかった最終戦は、チャンピオン獲得の権利は残しているものの自力でのタイトル獲得は不可能な状態であるため、チームのベストを尽くしライバル勢の結果を待つこととなった最終戦。冷たい西風が強く吹き気温13℃、路面温度19℃というコンディション。晴れてはいるが時々雲が掛かり前日より寒く感じる。路面温度が低いためフォーメーションラップを1周増やし、その分レース周回数を1周減らし51周で争うことになった。

 13時ちょうどにグリーンランプが点灯してバトル開始。スタートドライバーを務める平良は1〜2コーナーで目の前の61号車BRZに並びかけるもかわすことはできず3位をキープ。すぐ後ろに31号車LC500hを引き連れて3台による2位争いを演じた。9周目に1台の車両がコースアウト&クラッシュを喫しFCY(フルコースイエロー)が導入され5分後に解除となると、31号車LC500hが遅れ2台による2位争いとなった。16周目のS字コーナーで平良はようやく61号車BRZを抜き2位へ順位を上げたが、トップの88号車ランボルギーニとは4秒近く離されていた。

 レースの1/3が経過すると早めのピットインをする車両が出始め、18周でトップの88号車ランボルギーニ、19周で3位の61号車BRZがピットイン。前後の車両がいなくなったことで自分のペースで走ることができると、暫定トップの平良は予定よりも長めに周回を続け、25周でピットイン。ここでタイヤは交換せずにピット滞在時間を短縮し、堤に交代してトップを守ったままピットアウトした。

 2位の31号車LC500hとの差は6秒ほどがあった。28周目から2回目のFCYを挟むと2台の差は約4秒に縮まっていたが、34周目にはタイヤ交換を済ませた88号車ランボルギーニが31号車を抜いて2位に浮上し、堤に迫って来た。

 終盤39周目のホームストレートで並ばれ、1コーナーで堤は逆転され2位へ。その後は31号車LC500hからの追い上げもあったが、2位を守って47周でチェッカー。今季3回目の2位フィニッシュとなった。88号車ランボルギーニがポール・トゥ・フィニッシュしたことで逆転チャンピオンを獲得。ポイントリーダーだった65号車メルセデスは4位でシリーズ2位。muta Racing GR86 GTはシリーズ3位で今シーズンを終えた。

堤優威

「交代してからタイヤがきつかったですね。やれることはやったのですが、(88号車)ランボルギーニが速すぎて、正直あんなの誰も敵わないということでしょうがないです。僕らはすべて出し切って本当はタイヤ無交換もやれる状況ではなかったのですが、勝負に出て一時はトップを走っていましたし、これ以上はやれることはなかったのかなと思います。結果は残念で一年間戦って来て課題も多いシーズンだったのですが、大きなクラッシュもなく終われたことはまた来年につながると思うので、この悔しさを糧に頑張ります。一年間応援していただきありがとうございました。来年はトップになれるよう頑張ります」

平良響

「(前を走る61号車BRZとは)速いところ遅いところが全く違っていたので、相手のタイヤがタレてきたタイミングでしっかりS字で一発でドンと決められたのは良かったと思います。その後もトップに追いつくタイミングもあったのですが先にピットに入られたので、前がクリアになりそのまま走りました。ただその時点でも正直タイヤに余裕はなく、無交換作戦はギリギリかなという印象でした。それでも2位表彰台に立てたので良かったです。今年はタイトルを獲るぞというシーズンだったのですが、残念ながら後半戦追い上げられこちらも失速してしまいました。一年間応援ありがとうございました」

加藤寛規監督

「チームの戦略もドライバーもノーミスで我々のできることすべてはうまく回っていたのですが、相手がそれを完全に上回って来たということです。悔しいですが来年に向けて頑張らなきゃいけないなという気持ちです。チームは成長しましたがライバル勢も進化しているので、成長スピードを上げていかないといけないなと思いました。いいこともすごくあったし、足りない部分も結構出て来てシーズンいろいろあったのですが、来年につがるような内容で終われました。皆さんの応援が力になりましたので、非常に良かったと思います。応援とスタッフの頑張りに感謝します。ありがとうございました」

堤優威/平良響(muta Racing GR86 GT)
2024スーパーGT第5戦鈴鹿 堤優威/平良響(muta Racing GR86 GT)


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