2024スーパーGT
第5戦 鈴鹿サーキット
12月7日(土)予選/天候:晴れ(観客動員数:1万8500人)
12月8日(日)決勝/天候:晴れ(観客動員数:2万7000人)

予選結果

Q1:13番手(1分44秒987)
Q2:11番手(1分44秒270)
予選順位:14番手(3分29秒257)

予選レポート

 台風10号の影響で延期となった第5戦がシリーズ最終戦として12月7〜8日に鈴鹿サーキットで開催。約1カ月前に開催された第8戦では2021年以来のポールポジションを獲得し、速さをアピールできたものの、決勝では10位と決勝ペースに課題を残した。

 今大会は真冬という、今までにないコンディションのため予想できない部分が多いなか今シーズン最終レースということもあり、ベストを尽くして2024年を締めくくりたいところ。

 12月ともあり、予選日は陽が差しても風が冷たい1日となった。公式練習を終え、通常より早めの時間帯に公式予選の時間を迎える。今回は15分間で行われる予選Q1を担当した伊沢拓也は、残り時間が半分となったころにコースインをして、アタックを始める。結果は上位と僅差のタイムながら13番手となる。

 GT300クラスのQ1を挟んで迎えたQ2は大草りきがアタックをする。Q2もQ1と同じく15分間で行われ、大草はQ1のタイムを更新するアタックを見せ11番手。合算タイムでは14番手となった。

監督 中嶋悟

「最終戦の予選、頑張った結果ですが14番手となりました。寒い時期の鈴鹿に合わせて準備をしてきましたが、マッチしていない部分があったようです。明日が今シーズンの最終レースとなりますので、少しでも上位でチェッカーを受けたいと思います」

伊沢拓也

「公式練習の序盤、朝の寒いときの調子は良かったのですが、温度が上がるにつれてクルマ的にもタイヤ的にも、僕に関して言えばドライビング的にも合わせ込むことが難しい状態になりました」

「予選までに自分自身も修正し切れなかったですし、全体的なパフォーマンスもトップを狙えるような状態ではなく、今回のようなイレギュラーなコンディションのなかでうまく対応できなかったというのが正直なところです」

「明日の決勝もタフな戦いになると思いますが、こういうコンディションだからこそ何が起きるか分かりません。まずは無事にクルマをゴールまで届けることもレースでは重要なことなので、しっかり集中して戦い抜きたいと思います」

大草りき

「公式練習の走り出しを担当しました。実はここ数戦、僕から走り出す予定でプランを組んでいたのですが、天候が不安定だったり雨が降ってしまったりするラウンドが続いてなかなかチャンスが回ってきませんでした」

「今回はようやく安定した天候になったので走り出しを任せてもらい、しっかりと経験を積むことができましたし、自分の仕事ができてホッとしています。走り出しの路面温度が低いなかでもタイヤはしっかりと発動して、タイムもフィーリングも良かったのですが、気温が上がるにつれて感触が変わってきてしまいました」

「予選はその駄目だった部分を改善して臨んだつもりでしたが、やはりライバル勢と比べると後れを取ってしまったというのが率直な印象です。予選と決勝は別物ですが、今日1日のなかで得られたものをしっかりと生かし、明日の決勝も頑張りたいと思います」

決勝結果

13位

決勝レポート

 決勝日の朝も冷え込んだ鈴鹿サーキット。前日の予選でGT500クラスのタイトル争いは決着がついたものの、今シーズン最後のレースを見届けようと多くのファンが詰めかけた。

 決勝レースはフォーメーションラップが1周追加され、51周で争われ、Modulo Nakajima Racingは大草がスタートドライバーを務めてスタートを切る。大草は好スタートを見せて3つポジションアップに成功し11番手に。

 5周を過ぎる頃には後続車から猛プッシュを受け、数周後には14番手にポジションダウン。10周目に他車のアクシデントでフルコースイエローとなるが、すぐに解除となりレースは再開。

 大草は19周目にピットインを行い伊沢にドライバー交代する。伊沢がコースに戻るとポジションは13番手、懸命に前を追いかけていくがタイヤが想定より厳しい状況で辛い走行が続くことに。

 レースは中盤以降も2度目のフルコースイエローとなる他車のアクシデントや熾烈なGT300クラスのチャンピオン争いなど観客の視線を釘付けにするバトルが展開されるなか、伊沢は苦しい状況をなんとか凌いでポジションをキープし13位でチェッカーを受けた。

監督 中嶋悟

「最終戦、いいところをお見せしたかったですが、選択したタイヤが天候と思うようにマッチしなかった……というところです」

「今シーズン得たことを活かして、シーズンオフにさまざまなトライをして、来年に向けて頑張っていきます。異例の12月のレースとなり寒いなかでしたが、たくさんのご声援をありがとうございました。来シーズンもご声援をよろしくお願いします」

伊沢拓也

「自分たちのパフォーマンスは厳しいかなと思いながら戦う週末となりましたが、自分のスティントでは最後まで諦めずに走りました。結果として、今日のリザルトもランキングとしてもヨコハマタイヤ勢を上回って、ブリヂストン勢に続く位置で終えることができたのはひとつ良かったことだと思っています」

「今シーズン、常にいい結果を出すことはできませんでしたが、例えばもてぎラウンドでポールポジションを獲れたり、今までできなかったことができた部分もありました。ライバルは強いので壁は高いですが、一生懸命頑張ればその壁を越えられるかもしれないと思える瞬間がたくさんあった1年でした」

「僕自身としても自分のパフォーマンスを出し切れてシーズンを終えることができたので、これを来年に繋げたいと思っています。1年間、応援ありがとうございました」

大草りき

「今日のレースではスタートを担当させてもらいましたが、タイヤの温まりがいいのはもともと分かっていたので、スタートではある程度ガツガツいこうと思っていました」

「混戦のなかを切り抜けて、4、5台をオーバーテイクできたので、そこは良かったです。ただ、タイヤの摩耗が始まってきたぐらいからは周りとのペースの差が大きかったので、これは来年に向けての課題だと感じました」

「今シーズンはGT500のデビューイヤーでしたが、ポールポジションも経験させてもらえて、非常に充実した1年を過ごすことができました。それと同時にまだまだ頑張らなければならない部分も強く感じたので、それを克服できるように頑張ります。1年間応援ありがとうございました」

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