TOYOTA GAZOO RacingのTEAM WedsSport BANDOHの代表として国内トップカテゴリーであるスーパーGT GT500クラスに参戦しつつ、青年実業家としてさまざまなチャレンジを続ける坂東正敬監督。そんなマサ監督が日々のレースや、実業家としての活動のなかで、面白いと思ったこと、取り組んでいることについて、自ら筆をとります!

 連載コラム第41回は、12月7〜8日に三重県の鈴鹿サーキットで開催された2024年スーパーGT最終戦での19号車WedsSport ADVAN GR Supraの戦いを振り返りつつ、一年間の総括と、2025年に向けての動向などをアクセル全開でお届けします。

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 押忍! 坂東マサです。

 このコラム原稿を書いている段階でも、2025年に向けてどんどんと新しいニュースが入ってくるので、もう何度書き換えたか分かりません。

 もうファンの皆さんの頭の中は2025年シーズンかもしれませんが、まずは2024年スーパーGT最終戦となった第5戦鈴鹿大会を振り返ります。ちなみに、以下の最終戦振り返り文はレースから2日後に執筆しています。

 12月の鈴鹿はさすがに寒かったですね。そんな寒いなかでも、たくさんのお客さんがサーキットに来場してくださいました。しかし、11月におなじく鈴鹿で行われた全日本スーパーフォーミュラ選手権の最終戦より観客動員数は少なかったとか……。スーパーGTでの多くのお客さんを見ると『本当かな?』と感じました。

 最終戦では36号車au TOM’S GR Supra(坪井翔/山下健太)がGT500クラスのチャンピオン、そしてGT300クラスは88号車VENTENY Lamborghini GT3(小暮卓史/元嶋佑弥)がタイトルを獲得しました。おめでとうございます!

 36号車auは予選ポールポジションでチャンピオンを決めました。2024年シーズンの36号車auは8戦中3勝を挙げ、全戦入賞するというほぼ“無敵”状態でしたね。

 そしてGRスープラは8戦中6勝を飾り、坪井選手がチャンピオンに輝いたスーパーフォーミュラも合わせ、2024年もTOYOTA GAZOO Racingがダブルタイトルを獲得する年になりました。

 坪井選手はスーパーGTとスーパーフォーミュラの二冠、山下選手は移籍初年度チャンピオンです。坪井選手は2021年、2023年に続く自身3度目のスーパーGTタイトルですが、パートナーが関口雄飛選手、宮田莉朋選手、そして山下選手と、3人とも異なる日本人ドライバーで王者になっています。

 また、坪井選手は2019年のGT500フル参戦以降は、2024年まで毎シーズン異なるドライバーとパートナーを組んでいることも凄いことで、ミスをしない素晴らしいドライバーだと思っています。

 坪井選手、山下選手は我が19号車WedsSportから巣立ち、ROOKIE Racingなどを経てトムスでチャンピオンを獲得しました。ふたりが元19号車WedsSportのドライバーだったことを皆さんは覚えていますか? 本当にふたりとも素晴らしいドライバーです。

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