1周目には2台、さらに翌周に2台、3周目には1台をかわし9番手に浮上した藤井は、さらに9周目には8番手へ。しかし10周目に前を走る#55 BMWのインを突こうとした際に接触を避けたことからスピンを喫し、23番手まで落ちてしまう。
しかし、ここから藤井は猛追をみせた。2周に1台に近いペースでオーバーテイクをみせると、35周を終えピットイン。ポルシェワークスドライバーのスヴェン・ミューラーに交代する。
ミューラーも初めての富士スピードウェイでのレースながら、GT300クラスのトップと変わらない1分38秒台のラップタイムを連発し、911 GT3 Rのレースでの強さをいかんなく発揮。上位のトラブルにも乗じ、4番手まで浮上した。
70周を終えミューラーはピットに向かい、ふたたび藤井に交代。最終スティントを任された藤井はファステストラップとなる1分38秒083を記録し、前を行く#4 メルセデスとの間隔を詰めると、77周目にこれをオーバーテイク。表彰台圏内の3番手となった。
藤井は終盤、タイヤを労りながらも高いペースを保ち先行する#11 メルセデスとの間隔を詰めていくが、惜しくも届かず3位でチェッカーを受けた。
D’station Racingにとっては初めてとなる表彰台であり、911 GT3 Rにとっては開幕戦に続く2戦連続の3位表彰台獲得となっている。

もう1台の911 GT3RでGT300クラスに参戦するGULF NAC PORSCHE 911(#9)は、フロントローとなる2番グリッドからスタートし、峰尾恭輔のドライブで序盤3番手を走行。
4周目には4番手にポジションを落としたものの、2戦続けての表彰台を狙うべく激走を見せた。
32周を終えピットインし、峰尾からジョノ・レスターに交代。レスターはD’station Porscheの後方までつけると、69周を終えてふたたび峰尾に交代した。
峰尾は上位をうかがう走りをみせながら10位でチェッカー。開幕戦に続きポイントを加算している。
スーパーGT第3戦は、5月21日に大分県のオートポリスで決勝レースが行われる予定になっている。
スーパーGT GT300クラス 2017年第2戦富士スピードウェイ 結果
1位 No.51 JMS P.MU LMcorsa RC F GT3(102周)
2位 No.11 GAINER TANAX AMG GT3(102周)
3位 No.33 D’station Porsche(102周)
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10位 No.9 GULF NAC PORSCHE 911(101周)