2025年、スーパー耐久やSROジャパンカップ、ポルシェカレラカップ ジャパン(PCCJ)とともにスーパーGT GT300クラスに参戦するseven x seven Racing。3月23日に行われたスーパー耐久第1戦では、嬉しい優勝を遂げるなどチームはその存在感を示しているが、3月29〜30日に行われるスーパーGT富士公式テストでは、新たに藤波清斗と近藤翼のコンビに加え、イギリス人ドライバーのハリー・キングを起用する。
ポルシェを使い、4カテゴリーに充実の体制で臨むことになったseven x seven Racing。今シーズンのスーパーGTには二度のGT300チャンピオンである藤波清斗と、GT300キャリア2勝を誇り、ポルシェでの豊富な経験をもつ近藤翼のコンビで参戦する。すでに富士でのGTエントラント協会テスト、岡山公式テストとこなし、開幕に向けた準備を進めている。
そんなseven x seven Racingだが、シーズンに向けて2回行われるといわれている長距離レース、さらに藤波、近藤に不測の事態が起きた場合に備えて、第3ドライバー、リザーブドライバーの起用を検討してきたが、3月29〜30日に行われるスーパーGT富士公式テストでは、新たにイギリス人ドライバーのハリー・キングを起用することになった。
キングはまだ24歳の若手で、ジネッタ・ジュニアを経て2020年にポルシェカレラカップ グレートブリテンのチャンピオンを獲得。同年のオートスポーツ・ナショナルドライバー・オブ・ザ・イヤーに輝いた。
さらにカレラカップではベネルクスシリーズにも参戦したほか、2021年からはF1とも併催される最高峰のポルシェ・モービル1・スーパーカップにも参戦し、2023年にランキング3位、2024年にランキング2位を獲得。インターコンチネンタルGTチャレンジやアジアン・ル・マンにも挑戦しているキャリアの持ち主だ。
「今朝こちらに着いたんだけど、日本は初めてなんだ。ポルシェはもちろん慣れているけど、コースも含めてすべてが初めてだ。でも新しい環境を楽しみにしているし、今までのポルシェの経験をうまく活かすことができればと思っているよ」とこの日富士に到着したキングは語った。
そんなキングだが、これまでもスーパーGTに強い関心があったのだという。「GT3のレースは世界中にいろんなものがあるけれど、スーパーGTはサーキットも素晴らしいし、ファンの雰囲気がすごく良いと感じていたんだ」とキングは言う。
「イギリスでレースを視聴するのは難しかったんだけど、GT500クラスの情報を中心に、SNSなどを使って今まで情報を得てきたんだ」
今シーズンはスケジュールのバッティングなどもあり、何戦に参加できるかはまだ分からないが、「日本のファンが実際にどんなものかは分からないけれど、これから良い交流ができればと思っているよ!」とレースを楽しみにしている様子だった。実際にどんな起用になるか、またどんな速さをみせてくれるか楽しみなところだろう。