INGING MOTORSPORT プレスリリース

スーパーGT第1戦
OKAYAMA GT 300KM RACE

岡山国際サーキット
決勝:4月13日
天候:雨/曇り
コース状況:ウエット/ドライ

決勝:10位

 2025年スーパーGTシリーズ開幕戦は、4月13日に岡山国際サーキットで決勝レースが行われた。前夜に降り出した弱い雨は昼を過ぎてもやまなかったにもかかわらず、朝早くから開幕を待ち侘びた熱心なファン1万4,500人がサーキットに詰めかけた。雨はスタート時間になっても止まず13時10分にセーフティカー(SC)先導でスタートすることになった。22番グリッドのHYPER WATER INGING GR86 GTは、入賞そしてひとつでも多くのポイント獲得を目指して、スタートを切った。

HYPER WATER Racing INGING 2025スーパーGT第1戦岡山 決勝レポート
HYPER WATER INGING GR86 GT(堤優威/平良響/ト部和久)/2025スーパーGT第1戦岡山 決勝日

 なかなか止まない雨模様。気温13℃と冷える13時10分、SCスタートとなったレースは、4周完了でSCが隊列から外れバトル開始。しかしGT300の先方GT500クラス車両が1コーナー先でマルチクラッシュ。コース上にパーツが散乱し隊列は大混乱となった。前方でスピンを喫した車両があり、スタートを担当した堤は難なく21番手へ順位を上げたが、マルチクラッシュの車両回収のためにふたたびSC導入。しかし直後に赤旗が掲出されレースは中断となった。

 雨がほぼ上がった13時55分にレースは再開し10周が完了した時点でバトルも再開。堤は11~13周目に5台をかわし16番手へ。しかし1コーナーで飛び出して動けなくなった車両があり、またもやSC導入と荒れるレースとなった。17周完了でバトル開始となると入賞圏内の15番手へ順位を上げたところで、クラストップの車両2台による接触でトップ車両がコースオフして動けなくなりFCY(フルコースイエロー)に。FCYが解除されると堤は23周目には13番手へ順位を上げた。目の前の9号車メルセデスにピタリとつけ抜きあぐねながらも、この頃から早めにピットインしてドライバー交代をする車両もあり31周目にはトップ10入り。

 コースはまだウエットコンディションだったこともあり、レインタイヤを履いた堤のスティントは長めとなり、ライバルたちがルーティーンのピット作業をする間もコースにとどまり、51周目には暫定トップに立った。そして53周目にピットインして平良に交代。タイヤはドライタイヤに交換した。硬めのタイヤでコースインした平良はなかなかタイヤが暖まらず、順位を13番手まで落としてしまった。

 66周目にアトウッドでストップした車両がありFCYからSC導入へ。これでトップからの距離は一気に詰まることになった。SCがコースを離れ69周完了、残り10周ほどの時点でバトルが再開。平良はまず1台をかわし75周目には2台をかわし11番手へ。6台による8番手グループのほぼ真ん中で超接近戦を演じ、77周目に5番手の車両がストップすると平良はふたたびトップ10入り。最後のラップは小競り合いをしながらも8番手でチェッカーを受けた。しかしその最後の接近戦でライバルと接触したことで、危険なドライブ行為と判定されレース後に5秒が加算されて、結果的には10位という成績となった。

 22番手のポイント圏外からしぶとく最後まで走り切り10位で6ポイントを獲得。この6点はシリーズを争う上で必ず効いてくるはずだ。次の第2戦は5月3~4日に富士スピードウェイにおいて3時間レースとして開催予定。

HYPER WATER Racing INGING 2025スーパーGT第1戦岡山 決勝レポート
HYPER WATER INGING GR86 GT(堤優威/平良響)/2025スーパーGT第1戦岡山

●堤優威

「予選結果から考えるとポイントもしっかり取れてレースを落とさなかったのは良かったのかなと思いますし、チームもドライバーも全員頑張ったと思います。コツコツと順位を上げるのは“勝つコツ”です」

「タイヤも守りながら一瞬ですが暫定トップにも立てました。走りも含めミスもなく良いレースにできたと思います。もちろん反省点もありますが、平良選手もバトルや周りのことを見ていたので、最後は順位を上げてくれましたが、“劇場”も作ってくれました」

●平良響

「最後はすごい接近戦になり、その中でも順位を上げられたのでバトルの強さは自信を持てました。レース全体では優威さんが頑張って順位を上げてくれました。次の課題は自分の予選でしょう。今まで予選は任せとけという自信はあったのですが、なかなか最近うまくいっておらず、僕自身ももっと研究してステップアップしていかないといけないなと思いました」

「今回タイヤのウォームアップに時間がかかってしまいましたが、経験を積んでタイムアップできるようにします。次の富士は表彰台に乗れるように頑張ります」

●加藤寛規監督

「予選順位があの位置だったので、不確定要素のあるようなレースではないと順位は挽回できないかなとは思っていました。昨日からずっと作戦を立てていてうまくハマってくれたのですが、本当に読めないレースになりましたし、本当に疲れました」

「ただこのコンディションの中でドライバーはふたりとも大きなミスもなく走ってくれたし、チームもエンジニアもコミュニケーション取りながらずっとタイヤ選択を考えていたので、それが結果につながったのは本当に良かったです。今後につながるレースだったと思います」

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