実質的にシェイクダウンとなった公式練習は、まずは新田がステアリングを握りコースイン。初走行ながらもFerrari 488 GT3は順調に周回を重ねていく。新田はマシンの状況やセッティングを確認しつつ17周を走行。都筑も引き続きマシンを確認しながら1時間35分の公式練習の中で13周を走行した。Ferrari 488 GT3はシェイクダウンの状況ではあったが初期トラブルが起こることもなく安定した走行を重ね、ベストタイムは新田がマークした1分46秒485。セッティングの多少の変更は必要というが、十分に戦える性能は保持していることが確認できた。
公式練習から約3時間を空けてスタートした予選。このラウンドでもの予選はノックアウト方式で実施され、GT300クラスでは上位14台がQ2へ進出することになる。
公式練習をトラブルなしに走行したFerrari 488 GT3は、路面温度などを考慮しハード方向のタイヤに変更して予選を戦うことにした。Q1は新田が担当し、各車のタイムアタックの様子を見ながらコースイン。赤旗が出て一旦ピットに戻るものの、インラップから3周目まではマシンの様子をチェックしつつタイヤに熱を入れアタックのタイミングを見計らう。そして4周目のアタックラップで1分45秒651をマーク。1周のみのタイムアタックだったが8番手のタイムを記録し、2戦ぶりのQ1ながらもチームの最初の目標となるQ2進出を果たした。
続くQ2は都筑がステアリングを握る。Q1よりもさらに路面温度が上がり過酷な状況になるなかで、都筑は周回を重ねて計測3周目に1分46秒125をマークする。その後もタイム更新を狙って周回を重ねたがコンディションの悪化もあり、3周目のタイムがベストとなった。この結果により明日の決勝グリッドは、12位よりスタートする。
限られた時間の中でマシンを仕上げてきたメカニックやスタッフのためにも好成績を残そうと、決勝レースの上位進出に向けてドライバーの士気も上がっている。