2017 SUPER GT
INGING MOTORSPORT
第3戦 オートポリス レースレポート
◆5月21日(日)<決勝>天候:晴れ|コース状況:ドライ
#51 JMS P.MU LMcorsa RC F GT3 6位
2年ぶりにオートポリスで行われたSUPER GT第3戦決勝で、JMS P.MU LMcorsa RC F GT3は46kgのウエイトハンデとリストリクター径の縮小によって苦しい展開ながらも6位入賞を果たし、開幕から3戦連続でポイントを獲得した。
SUPER GT第3戦の決勝レースが5月21日(日)にオートポリスで開催され、2年ぶりに九州の地に戻ってきたGTマシンの激しいバトルを1万8200人の観客が見届けることになった。
前戦の富士スピードウェイラウンドで新チーム体制発足2戦目ながらも初優勝を飾ったJMS P.MU LMcorsa RC F GT3。初戦の8位入賞と合わせて、オートポリスでは46Kgのウエイトを搭載することになった。また、リストリクター径も2mm絞られ、この吸気制限によって決勝レースでは苦しい展開が予想されていた。
14時7分にスタートした300kmの決勝レースは、これまでの2戦と同様に中山雄一がスタートドライバーを務める。予選で7番手を得たJMS P.MU LMcorsa RC F GT3だったが、1周目の3コーナーまでにストレートスピードに勝る♯65 AMG GTと♯7 BMW M6のGT3勢にパスされてしまう。その後、GT500と300のクラッシュによって4周目から11周目の7周に渡りセーフティカーが導入され、レースは12周目にリスタートが切られた。
スタート直後にパスされた2台のGT3マシンはラップタイムが速く、暫く単独で9番手を走行することになった。20周目を過ぎると上位陣が徐々にピットに入りタイヤ交換と給油を行っていく。
これまでの2戦でもスタートドライバーの中山を可能な限り周回させる戦略を取ってきたチームは、今回も同様のパターンを取った。ピットインのタイミングを伸ばすことで給油時間を削減することができ、ラップタイムが劣っているとしてもライバル勢をピット戦略で抜くことができるチャンスがあるからだ。

上位陣がピットインしていくなかでJMS P.MU LMcorsa RC F GT3は、30周目には5番手、35周目には暫定だがトップを走行し42周目にピットインし坪井翔にドライバーチェンジ。
残念だったのが、ピットインの前にタイヤ交換を終えた同一周回を走るGT300のクルマに引っかかったことや、ピット作業中に若干のタイムロスがあったこと。
10番手でコースに復帰した坪井は、抜きにくいコースレイアウトのオートポリスながらも中山と同等のラップタイムで先行車を追っていき、52周目には♯3 GT-Rを、53周目と54周目にも立て続けに前をいく2台をパスして7番手まで順位を戻すことに成功した。
残り3周となる59周目には上位を走るマシンがトラブルによりコースアウトしたことで、JMS P.MU LMcorsa RC F GT3は6位でチェッカーを受けた。
オートポリスラウンドは、GT300のクラスでもっとも重いウエイトハンデやリストリクター径の縮小によりライバル勢に対して戦闘力が劣る状態だったが、考えられる最上位の結果をチーム力でもぎ取った。
3戦連続での入賞を果たし、現在のポイントランキングは2位。菅生ラウンドまでには2回の公式テストも行われるため、チームは更に総合力を高めてシリーズ争いに挑んでいく。