■Q1:平手がきっちりとまとめ、Q1を4位通過
20日(土)午後も快晴は続き、気温26度/路面温度46度と初夏を感じさせるコンディションとなったQ1。残り7分ほどで今回ファーストアタッカーを任された平手がコースイン。
公式練習走行でフィーリングの良かったハード系のタイヤを選択して臨んだQ1。ウォームアップ状況も良くまずは3周目にアタックに入った平手。セクター1、2と赤マーク表示で区間ベストタイムを刻んでいく。
まずは1分35秒310の4番手タイムでQ1突破圏内を確保。さらに続けてアタックを続けた平手はセクター1を自己ベストをコンマ2秒近く更新するタイムで駆け抜ける。セクター2でもベストとほぼ同じでセクター3の走りに期待がかかった。
ライバル勢も続々とベストタイムを更新するなかで前周よりコンマ1秒ほど削ってきた平手。1分35秒227で見事4位通過を果たした。
■Q2:Q2はヘイキの渾身のアタックで3番グリッドを獲得
公式予選Q2は、気温26度/路面温度45度とQ1同様のコンディション。残り6分ほどでコースインし、Q1と同じハード系タイヤを装着するヘイキは、Q1のアタックの様子から早めのウォームアップでタイヤに熱を入れていった。
1周でアタックを決めるべく3周目の1コーナーに飛び込んでいったヘイキ。他を圧倒する赤マークをつけ全体セクターベストを刻む。ライバル勢も同じくアタックに入っていくなか、Q1でのセクターベストタイムを更に削っていく闘志を走りで表すヘイキ。
セクター2、3と同じく自己ベストを記録する好タイムを叩き出す。今回も僅差の争いとなったなかで決勝に大いに期待ができる2列目3番グリッドを獲得した。

決勝
■ウォームアップ走行
21日(日)選手紹介のセレモニーの後に設定された20分間のウォームアップ走行は、気温22度/路面温度30度で快晴。スタートドライバーのヘイキから決勝セットの確認を行った。
まったく問題なくクルマは快調で8周チェックした後にピットワークのシミュレーションを兼ねてピットインし平手と交代。平手がチェッカーまで3周走行して決勝への準備を無事に整えた。
■決勝スタート
第1スティント:ヘイキが好バトルで2位浮上
21日(日)14時決勝スタート時点は気温22度/路面温度31度の快晴。
一意専心に2列目3番グリッドから勝利を目指していったDENSO KOBELCO SARD LC500は、スタートを担当したヘイキが上位2台を追い回し、序盤のセーフティカー解除後に再度好スタートを決め、21周目には46号車を1コーナーで鮮やかに仕留めると2位に浮上した。
その後、後方から36号車が詰め寄り上位3台によるトップ争いが勃発。100号車を確実に追い詰めていき、見応えのあるジェントリーな好バトルを展開していった。
30周頃になると各車がピットインを始め、32周目に36号車にうまくかわされた次の周となる33周を終え、100号車がピットインしたのと同時にヘイキもピットインを敢行。ピットワークによる首位争いに持ち込んだ。
第2スティント:平手がトップ奪取も接触で万事休す
素早いピットワークで100号車の前に出るチームワークを見せた。だが次の周の36号車のアウトラップでは前に出られてしまい、ここから激しく2台によるトップ争いが展開。
激化する首位攻防でプレッシャーをかける平手は、36号車を45周目過ぎからいつでも抜ける射程圏内に追い詰める。
目の前の36号車のペースが鈍った51周目のターン14で並び、ターン16で追い抜きに成功した瞬間に左後方が36号車と接触して堪らずスピン。
立ち直った時に後方から来た300クラスのマシンと接触してしまい、足回りにダメージを負ってしまった。
素晴らしい走りと素早いピットワークでトップ奪取に成功するも、悪夢のようなアクシデントで万事休す。戦列復帰ならずに結果、14位完走扱いとなった。
ドライバーポイントは獲得ならず(計15点)ランキング9位、チームポイントでは1点を獲得(計22点)し、ランキング9位となった。
2戦連続とも接触で順位を失った雪辱を果たすべく臨む次の第4戦は、6月に2回のGTA公式テスト(SUGO、鈴鹿)を経て、7月22日(土)・23日(日)にスポーツランドSUGOで行われる。