VivaC team TSUCHIYA レースレポート

開幕戦は、良くも悪くも実力通り
大いにヤル気を掻き立てられるシーズンが始まりました!

 スタートドライバーは今回、私、土屋武士が担当しました。スタート直後からできるだけペースを上げて、エンジンパワーに勝るFIA GT3勢に抜かれないようにと考え、まずはスタートダッシュに成功。序盤からの数周で1秒〜2秒ほどのギャップを広げることができました。あるところからタイヤを労わりながら2位との差をコントロールしようかと思っていたのですが、思いのほかタイヤがコンディションに合わず、ペースが落ちてきてしまいました。

 20周目以降は2位#65AMGの方がペースは速く、防戦する一方で、正直、これは勝てるペースではないなと思っていました。そして31周目に#65 AMGがピットに入ったので合わせて翌周32周目にこちらもピットイン。左側のタイヤ2輪交換の作戦でタカミツに代りピットアウト。ギャップは10秒ほどあったものの、タイヤの温まりの差であっという間にその差は詰められ、すぐに抜かれて2位に落ちてしまいました。

 そこで私が無線で「AMGや新型車勢には敵わないから、焦らず落ち着いてゴールまでマシンを運んで」とタカミツに伝えました。ファーストスティントで思った以上に新型FIA GT3勢との差を感じたので、まだ40周以上周回が残っているこの状況では厳しい、という判断からです。それに、トップで帰ってきて抜かれるのは第2スティントのドライバーにとって非常に辛い状況なので、とにかく「チェッカーを受けることを優先」という意識をインプットするためでした。焦りからミスをする、うってつけの環境が揃っていたので(笑)。

 最終的には6位でチェッカーを受け、無事入賞で開幕戦を終えることができました。ポールからのスタートで6位は残念に思えるかもしれませんが、このレースウィークでは自分たちのやれることはしっかりやれた、悔いのない戦いができたので、すごくいい今シーズンのスタートが切れたと思っています。

 それにメカニックたちにはすごく名誉な「ZF Award for Best Mechanics」を受賞することができ、何よりの賞を頂けて本当にうれしい出来事でした。頑張った甲斐があったってもんです!

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