■レクサス勢のランキング上位はハンデに苦戦!?
そして、序盤戦で圧倒的なスピードを見せつけてきたレクサス勢だが、このテストでは最後のセッション4でZENT CERUMO LC500の石浦宏明がベストタイムをマークしたものの、「できれば鈴鹿で今季2勝目を狙いたいとは思っていますが、いろいろテストをしてきたものの、燃料流量リストリクターとウエイトがかなり厳しい」という。
また、セッション3でベストタイムをマークしたのは、現在LC500勢のなかで最もウエイトが軽いWedsSport ADVAN LC500。関口雄飛は「SUGOから勝ちを狙っています」というが、今回ベストタイムを出したときのタイヤは「実際にレースでは使わないタイヤで、コンパウンドが軟らかいものなんです」という。
「ただタイヤはいいものが見つかっています。でも実質、ウエイトハンデやリストリクターのことを考えたら、もっとぶっちぎりでトップにいないと負けているということですから、単純に喜んでいられないところもあります。とりあえず目先の順位が必要なので、頑張ります」
なお、注目のWedsSport ADVAN LC500をドライブする小林可夢偉だが、セッション4では精力的に周回。GT500への慣れを聞くと、「ちょっとはマシですね。でもまだ分からないです」とのこと。ただ、ラップについては「問題はないです。GT300の処理も大丈夫」という。
今回のテストでは、各チームとも第4戦SUGO、そして第5戦富士で「これくらいの成績を収めるだろう」と見越してウエイトハンデを搭載してきている。ただ、実際に中盤の2戦でどうなるのかは、レースをやってみなければ分からない。
それぞれに手ごたえを得て迎える中盤3連戦だが、ここでイニシアチブを握り、優位に終盤戦を迎えるのはどのチームだろうか……?


