LEXUS TEAM SARD プレスリリース

■決勝スタート
第1スティント:ヘイキが2位集団で争い4位にポジションアップ
 4日(水・祝)14時決勝スタート時点は気温24度/路面温度40度と気温が上昇し初夏のような日差しに。5番グリッドから一意専心に勝利を目指していったDENSO KOBELCO SARD RC Fは、スタート担当のヘイキが上位集団の中で落ち着いた走りでチャンスを窺う走り。前との差が一旦開いたが追いついて15周目には38号車、1号車との3位を争う展開となった。隙があればドアをこじ開ようと闘志を見せるヘイキ。上位陣はタイヤを消耗させていくがヘイキのペースは健在で26周目には2位から連なる集団となりチャンス到来。29周目に最終コーナーで1号車を捉えるとストレートでかわして4位に浮上。戦略を変えてきた46号車、38号車がピットインすると暫定2位に浮上した。そして、35周を終え平手と交代すべくピットへ呼び戻した。

第2スティント:平手がクレバーな走りでギャップを削る
 ピットロードでトラブル車に前を塞がれロスしてしまうがミス無く平手を送り出す。全車1回目のピットを終えたところで5位。交代した平手は堅実で力強い走りを見せてタイヤをいたわりつつ前とのギャップをじりじりと詰めていくクレバーな走り。先行するトップを除き、2位以下のタイム差は計算上、射程圏内に。先行する46号車や38号車の戦略よりも自由度が高い戦略を選択している12号車、1号車が実質のターゲットとなっている。気温26度/路面温度40度と更に若干上昇していった中、2回目のピットインを行おうとしていた矢先の72周目にセーフティーカー(SC)が導入される波乱が起きる。前との差が無くなり、順位再浮上のチャンスが訪れた。そして、77周を終えSC退去と同時にピットインを敢行した。

第3スティント:ヘイキがトップに迫る2位フィニッシュ
 再びミス無く素早いピットワークでヘイキを送り出す。戦略が裏目に出た46号車、38号車が沈む中、一気に3位に浮上するとともにヘイキは更にチャージして2位1号車を追い立てる。僅かずつ前との差を削り、後方を引き離す渾身の走り。チェッカーまで残り3周となる107周目にトップ12号車のアクシデントで2位に浮上するとトップ1号車とのギャップを毎ラップ縮めていく鬼気迫る走り。約2秒詰めていくも惜しくもチェッカー。ヘイキはGT初の表彰台、チームは3年振りの表彰台獲得となる2位でフィニッシュを果たした。ドライバーポイントでは15点を獲得(計19点)、チームポイントでは18点を獲得(計25点)し、いずれもシリーズランキング3位に浮上した。次の第3戦オートポリスは熊本地震の影響で中止となり、6月SUGO/7月鈴鹿の公式テストを経て、第4戦が7月23日(土)・24日(日)にスポーツランドSUGOにて開催される。

□ヘイキ・コバライネン
「SUPER GTでの初表彰台をとても嬉しく思う。自分のキャリアの中でも久しぶりの表彰台だしね。GT2年目のシーズン、ハードワークを続けて色んな事を進化させてきた結果が実ったことがチームにとってこれからの戦いに向けて非常に良い出来事で、何よりも先行きが明るく開けたことが嬉しいし、ファンの喜ぶ顔を見れたのが最高だ。自分たちを信じて進んできたことが報われた結果だと思う。まだまだ日産勢との差を詰めていくのは大変だけど、これからも努力を続けていきたい。次の走行機会である公式テストのSUGOと鈴鹿で良いセットのアイディアを試して、彼らに負けないようにしていくつもり。次戦となるSUGOのウェイトは38kgと重たいが、再び良い結果を得られるように頑張りたい」

□平手晃平
「練習走行から良い流れで来ていて決勝を見据えたハード系タイヤで上々の5位。決勝も暑くなって有利な方向に向いてきてスタート担当のヘイキが良い出だしでペース良く、最初のピットインの際のトラブル車に引っかかりロスした事以外はうまく事が運びました。2スティント目の自分自身の走りも上位ペースで走れて差を縮められて、SC導入で燃費もギリでしたが何とか間に合い、全体的に運も引き寄せられた結果と思います。昨シーズンから中々結果がでない苦しい時期が続いてましたが、努力が報われてようやく形にできました。これに満足せず、次のSUGOは昨年クラッシュという悪い結果でしたがリベンジを果たせるように連続表彰台を狙って行きますので、引き続きご声援よろしくお願いします」

□野田英樹監督
「週末を通して良い流れで、予選は苦戦を覚悟で決勝を見据えたタイヤ選択をしましたが、Q1をヘイキが6番手、Q2で平手が5番手と2人とも素晴らしい仕事ぶりでした。決勝でも2人のドライバーの走りは落ち着いて力強く素晴らし良い走りで、メカニック達のピットワークもタイミング良く作業内容も素晴らしくノートラブルで、エンジニアも良いクルマに仕上げてくれ、持てる力を最大限に発揮できた、正にチーム一丸となって得られた結果でした。まだ2戦を終えたばかり。気を引き締めて、これからどのようにタイトル争いを展開するかじっくり粛々と攻めて行きたいと思います。引き続きご声援のほどお願いいたします」

本日のレースクイーン

伊達望だてのぞみ
2025年 / オートサロン
  • auto sport ch by autosport web

    RA272とMP4/5の生音はマニア垂涎。ホンダF1オートサロン特別イベントの舞台裏に完全密着

    RA272とMP4/5の生音はマニア垂涎。ホンダF1オートサロン特別イベントの舞台裏に完全密着

    もっと見る
  • auto sport

    auto sport 2025年4月号 No.1606

    [検証]F1史上最大の番狂わせ
    ハミルトン×フェラーリ
    成功の確率

    詳細を見る