しかし2度目のレース再開直後、ARTA BMW M6 GT3がJMS RC Fと接触し1コーナーでオーバーラン。さらに、植毛 GT-Rがフォーラムエンジニアリング GT-Rと同じく最終コーナーでスポンジバリアに衝突。このインシデントによって、三度目となるセーフティカーが導入された。

 53周目にレースが再開されると、この時点でピットインをしていなかったLEON AMGやJMS RC F 、SUBARU BRZ R&D SPORTらが相次いでピットへ。

 この隙に先にピットを済ませていたGAINER AMGがトップへ浮上。2回目と3回目のセーフティカーの間にピットを済ませたFerrari 488 GT3が2番手に続き、その後ろにグッドスマイル 初音ミク AMG、VivaC 86といったオーダーになる。

 レース終盤、トップのGAINER AMGとFerrari 488が単独走行状態となった一方で、3位争いが激化。67周目には初音ミク AMGの背後にVivaC 86が迫る。VivaC 86の松井孝允は1~2コーナーで初音ミク AMGの谷口信輝のイン側をうかがうが、ここは谷口がガード。

3位争いを繰り広げたVivaC 86 MCとグッドスマイル 初音ミク AMG
3位争いを繰り広げたVivaC 86 MCとグッドスマイル 初音ミク AMG

 しかし、その翌周、谷口が1コーナーでGT500のマシンにラインを譲ったわずかな隙を突いて、松井が2コーナーでマシンの鼻先を谷口のインへねじこみオーバーテイク。表彰台圏内に浮上した。

 これで前が開けた松井は、1分21秒台を連発する走りで上位2台を猛追するが、追いつくことは叶わずチェッカー。混乱のレースを戦い抜いたGAINER AMGが7秒のリードをもって優勝を飾り、Ferrari 488が2位表彰台を手にした。

GAINER TANAX AMG GT3
GAINER TANAX AMG GT3

 優勝したGAINER AMGの平中克幸とビヨン・ビルドハイムにとっては2014年シーズンの最終戦もてぎ以来となる優勝となったほか、2位のFerrari 488にとっても今季序盤の不振を跳ねのける表彰台となった。

 2017年のスーパーGTは1週間のインターバルを経て夏の3連戦の第2ラウンド、第5戦が8月5~6日に富士スピードウェイで行われる。

本日のレースクイーン

池永百合いけながゆり
2025年 / スーパーGT
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