このSUGO戦ではホンダの八郷隆弘社長がサーキットを訪れ、チーム、ドライバーを激励。スーパーGTを担当するホンダの現場エンジニアにも声が掛けられたというが、その内容はF1をはじめとした昨今のホンダのモータースポーツ事情を踏まえてか、かなり厳しい内容だったと聞く。
その八郷社長の激励を受けてではないだろうが、今回のSUGOを経て、佐伯GTリーダーは今季のプラン変更を考えているようだ。
「2基目のエンジンは基本、全車鈴鹿で投入する予定でしたが、ニッサン勢もこのSUGOにニューエンジンを入れて頑張っていることですし、ちょっと早めの投入を考えてもいいのかなと。ここから富士までの2週間で何ができるかというところにもよりますが、前倒しで投入することを、私の頭の中では考えています」と、次回第5戦富士でのニューエンジン投入を示唆した。
レクサスLC500が4戦4勝という今シーズンのGT500クラス。クラス1規定が導入されて開発範囲は大幅に減ることになったが、開発がまったくできなくなった訳ではない。ニッサンのニューエンジン投入に続き、ホンダも本腰を挙げており、2週間後の富士戦は果たしてどんな戦いになるか。いよいよ、3メーカーによるGTらしい展開になってきた。