第2戦富士、第3戦オートポリスと表彰台圏内を走るも不運な接触で後退を余儀なくされたDENSO KOBELCO SARD LC500。2ヶ月半のインターバル中に行われた2つの公式テスト(SUGO、鈴鹿)ではテストプログラムに集中し、クルマをしっかりと仕上げてきた。
レースでの速さは健在でウエイトハンディ重量も比較的軽いため、この折り返しの第4戦で巻き返しの大量得点を稼ぎたいところ。
その第4戦は昨年2位を獲得したスポーツランドSUGOが舞台。山間部にあり平坦なところがなく常にアップダウンの連続でコース幅も狭く、高低差73mもあってウエイトハンディの影響が大きいテクニカルなマウンテンコース。1コーナーでのブレーキング競争、ヘアピン、馬の背、最終コーナーとオーバーテイクポイントはあるが、常にサイドバイサイドの接近戦が展開され息の抜けない緊迫したバトルが続く。
公式予選はノックアウト方式(Q1、Q2)で、決勝は約2時間の300kmで争われ、ピットストップは1回。ウエイトハンディは現獲得ポイントの倍の数値となる30kgを搭載する。
6月に当地で行われた公式テストでは各車拮抗したタイムに。上位タイムこそ付かなかったが、2日間で約1,200kmと最多周回を走り込み充実したテストとなったDENSO KOBELCO SARD LC500。波乱が起き易いSUGO戦。運や変わりやすい天候を味方につけ、折り返しの重要な一戦で流れを掴み、後半戦のタイトル争いに加わわるべく、不測の事態にもくじけず決して臆することなく突き進む、不退転の覚悟でチーム一体となって勝利を目指していった。
22日(土)午前中の公式練習走行は、晴れとなり気温31度/路面温度40度の初夏らしいコンディションのなか、9時から混走セッションが開始。ヘイキがまずはソフト系のタイヤを装着してコースイン。
コースが混雑するなかでクリーンラップは中々取れずに8周目に1分13秒432のトップタイム。続けてクルマのバランスはずまずまずな状態であることから、ミディアム系のタイヤを装着してフィーリングを確認。こちらも1分13秒420とタイム的には相違なく、ふたたびソフト系タイヤを装着してセットの微調整を行った。
フィーリングを平手にも確認してもらうべく26周目からは平手が両方のタイヤのフィーリングを確認した。クルマのセットさらに進めていた矢先の41周目にSPコーナーで平手がコースオフ。スポンジバリアにヒットしてしまう、まさかのアクシデント。
自走で戻ってきたクルマを応急修理してその後の10分間のGT500単独セッションに何とか間に合わせてコースイン。ミディアム系タイヤで平手が手負いのままでアタックシミュレーションを行い、5周目に1分12秒998の9番手タイムとなった。
公式練習走行では合わせて48周を走行。インターバルで万全なリペア作業を施してQ1に備えることとなった。