そして、2台はバックストレートを経て馬の背、そしてSPコーナーへ入っていく。そこで目の前の平手がグリップを失い、SPコーナーひとつめでアウト側にオーバーラン。
「2周前から馬の背の先だけ雨が降っていた。自分も滑ってマシンの2/3ぐらい飛び出して、ギリギリ先に抜けれそうだった」
だが、平手もすぐにマシンを立て直し、SPふたつ目で2台はぶつかり合いながら最終コーナーを目指す。そして、平手が先に最終コーナーに入り、そのままトップチェッカー。最後尾スタートのS Rordは惜しくも2位となってしまった。
「路面が濡れてたから、あの時点で無理にアクセルも踏めなかった。ペースはこっちが良かったから、あと1〜2周あれば、チャンスがあった。2位でいいとはまったく思わなかった。あの時点では優勝だけを狙っていました」と、本山。
「正直、悔しい。やはり優勝したかった。でも、結果だけみれば最後尾から2位というのは最高。チームとして結果が残ったのがとてもよかった。この流れで頑張って、次もポイントを獲りたい」と、続けた。
このSUGOではニッサン勢はシーズン2基目のニューエンジンを投入して、勝負に出た。予選ではホンダNSX陣営に主役の座を奪われたが、決勝ではMOTUL AUTECH GT-Rも4位に入り、S RoadとともにGT-Rが久しぶりに存在感を示した。