■Cars Tokai Dream28の場合
続いては、スポーツランドSUGOでの公式テストでクラッシュしてしまったシンティアム・アップル・ロータス。チームの渡邊信太郎エンジニアにお話をうかがいました。
あの〜……。クルマがお怪我をされてしまったと聞いたのですが……。
「大ケガね(泣)。左リヤからぶつかってサスペンションは壊れ、エアボックスに左リヤタイヤが乗っかっちゃうくらいまで激しく押されました。なので今回は、左うしろ側は全部新しい感じ。エンジンも新しいですし。昨年も鈴鹿では大きいクラッシュしましたが、それ以上。今まででいちばん大きかったですね」
な、なるほど。お怪我の治療にはどのくらいの時間が?

「SUGOテストの後にすぐに鈴鹿公式テストがあったので、間に合わせるようにしたんだけど、このクルマはマザーシャシーのなかでもミッドシップなので、モノコックは同じでも無理矢理うしろにもってきている。だからない部品が多く、作るのに時間がかかるんですよ。今回部品を作るのに1週間以上かかってしまうので、鈴鹿テストは不参加になりました」
その修理費用ですが、いったいどのくらい?
「1本(1,000万円)いきますねぇ。結局カウルもバラバラになってしまったのでもう一度作ったんですが、カラーリングとかもやり直さなければいけないので、人件費もぜんぶ発生してしまう。イメージとしては、部品代の倍くらい。500万円分くらいの部品費は使ってしまったので、そのくらいですね」
ところでGT300マザーシャシーといえば開発ができるクルマですが、今回のクラッシュ修復の際に、何か新しいアイデアを盛り込んだりしていますか?
「もちろん、どこかのタイミングで入れようとしていたアップデートは入れています。時間ができたという意味でポジティブにとらえれば、風洞やCFDのテストをして、ボンネットの形状の適正化なんかもしてます。今年のMCはストレートが遅いのですが、このクルマはエアリストリクターがツインで、影響が大きいらしく、そのあたりの改良もしました」
そうなんですか〜! では、きいからの励ま………
「おもしろいこと言うんでしょ? メディアとしてはまさかハズさないですよね〜(渡邉エンジニア)」
ヤバい! おもしろいこと何も浮かばない! え〜っと……ピンチはチャンスってことで、がんばってください☆ 1本くらいじゃまだおもしろいのは出てきません☆
「なるほどね(笑)。もう1本か〜」
なんて言ってたら、ホントに決勝でクラッシュしちゃいました……。できれば軽傷で済んでいますように……。
