更新日: 2018.08.16 16:06
K2 R&D LEON RACING 2017スーパーGT第4戦SUGO レースレポート
7/23(日) 決勝 14:30~
天候:雨/くもり 路面:ウエット/ドライ 気温:25度 路温:27度
雨模様で迎えた決勝日。天候は不安定。サポートレースも大荒れとなり、SUGOでのレースが一筋縄ではいかないことをあらわしていた。20分間のウォームアップ走行では、黒澤選手が中心となりウエットタイヤの確認を進める。
チームはピットワークのシミュレーションなどを行い、決勝へ向けての準備を整えた。スタートドライバーは、抜群の安定感に定評のある黒澤選手。天候はスタート8分前になっても全く安定しない。
しかも、濡れていた路面は乾き始めていた。今後の天候を読んだうえで、ウエットタイヤでのスタートを選択。まさにその時、まとまった雨が路面を濡らし、レースがスタートされた。
レース開始直後からスピンやクラッシュが起き、300kmにもわたるレースの荒れた展開を予想させる。タイヤ選択で功を奏したLEON CVSTOS AMGは、破竹の勢いで他車を抜きにかかる。
トリッキーな雨のSUGOで次々とポジションを上げるLEON CVSTOS AMGは、サーキットに歓声を沸かせ続けた。20周目にはトップの車両を抜き去り、その後も勢いは止まらず、20秒ものギャップを築く。
だが、最終コーナーでクラッシュが発生。セーフティーカーが導入され、これまでのギャップがゼロになってしまう。さらに雨は上がり、コース上はところどころ乾き始める。レースは中盤へと突入し、ピット作業を検討していた陣営にとっては絶好の機会となり、レース再開直後続々とピットイン。
K2 R&D LEON RACINGは空いたコースでペースを落とさず走ることを選択し、ステイアウト。再び後続へのギャップを築こうとしたところで、さらに不運が。別の車両のクラッシュにより、またしてもセーフティーカーが導入されてしまう。
路面の状況とレースの進行具合を加味し、K2 R&D LEON RACINGはレース再開後のピットインを敢行。トップで居続けた車両が、抵抗なしに下位へ沈んだ瞬間だった。
給油、ドライバー交代、タイヤ交換を迅速に行いコースに戻る。順位が整理できた時点でLEON CVSTOS AMGは8位。SUGOでのレースは、やはり一筋縄では終わらなかった。ドライタイヤでコースへ復帰した蒲生選手は、冷えたタイヤや濡れた路面に翻弄される事無く、レースを続ける。
レース終盤になっても、黄旗やトラブル車両が続出するこの状況で、気迫を感じさせる走りを披露しファステストラップを記録、さらにポジションアップを果たす。
チームは蒲生選手への希望は絶やさなかったが、ここで時間切れ。7位でチェッカーを受けた。自らのミスではないポジションダウンにより、悔しさやフラストレーションが残るレースとなった。
獲得したポイントは4ポイント。シリーズランキングは5番手。大量得点の獲得とはならなかったが、今後のレースに向けて大きな鍵を手に入れられたレースでもあった。