GOODSMILE RACING & TeamUKYO 2017スーパーGT第4戦SUGO レースレポート
2017年7月吉日
GOODSMILE RACING & TeamUKYO レースレポート 4
大荒れのSUGOはプロジェクト史上最高位の4位!
SUPER GT 2017 第4戦
会期:2017年7月22〜23日
場所:スポーツランドSUGO
(宮城県)
天候:雨〜晴れ
動員:3万5870人(2日間)
予選:8位
決勝:4位
■7月22日(土)
まわりの速さに食らいつき予選は8番手に
約2ヵ月の期間を経て、SUPER GTの折り返し地点、第4戦スポーツランドSUGOが開催された。SUGOと言えばGOODSMILE RACING & TeamUKYOにとっては最上位が5位という、あまり相性のいいとは言えないサーキット。しかし、シーズン後半に向けて上位に離されず1ポイントでも多く獲得して、食らいついていきたいところ。
いつもは天候が荒れるSUGOだが、今回は金曜日から灼熱の気温。予選日も気温が高かった。そんな中、予選1回目は片岡選手がアタック。2周目に「1’20.148」を記録して3番手につけるも、コースオフした車両があり、赤旗中断となってしまう。予選再開後は「1’19.512」を出したものの、まわりのライバルたちの速さもあり、1回目は10番手で通過となった。
2回目の予選は谷口選手が担当。片岡選手同様、2周目に「1’19.658」を出して暫定2位になるが直後にクラッシュで赤旗中断に。赤旗解除後はライバルのペースも上がっており、「1’19.411」とベストを更新したものの、最終的に8位となった。決勝は8番グリッドからのスタートとなる。
■7月23日(日)
天候やクラッシュ多発の荒れたレース
トラブルなく無事に走りきり4位!
迎えた決勝日は前日までとは打って変わって朝から雨模様。時には強く、時には小雨になったりとまったく安定しない天候が続く。朝のウォームアップでは路面状況が悪かったためコースアウトするマシンもあり、赤旗も出たほどだった。
昼まで降っていた雨も、グリッドに並ぶ頃には晴れており、場所によっては路面が乾いているほどだった。しかし、雨雲レーダーを見るとレース開始の14時30分くらいに、SUGOを雨雲が覆うという予報が出ており、グリッド上ではスリックでいくチーム、ウェットタイヤに履き替えるチームと、緊張感が漂っていた。なお、ミクAMGは最初スリックを履いていたが、グリッドウォークが終わる直前にウェットタイヤへと変更した。
スタートドライバーは片岡選手。予報通りレース開始直後に雨が降ってきて、スリックを選んだチームは完全に勝負権を失った。片岡選手はスタート直後の混乱を制して1周目に2台をかわし、6位でホームストレートに戻ってきた。2周目に抜かれて7位に落ちるも3周目は抜き返し再び6位になったが……、4周目にはやくもクラッシュ車両があり、セーフティーカーが導入された。
9周目にレースは再開され、11周目には5位に上がるも、13周目に同じAMG GT3の65号車(LEON CVSTOS AMG)に抜かれ再び6位に。その後、天候は大雨になり、3号車(B−MAX NDDP GT−R)とテールトゥーノーズのバトルとなる。25周目に3号車に仕掛け、オーバーテイクに成功したが接触してしまう。5位に順位を戻したものの、21番手スタートだった55号車(ARTA BMW M6 GT3)が急接近、31周目に抑えきれず先行を許してしまった。
37周目にペースが落ちてきた25号車(VivaC 86 MC)をかわして5位になった直後、GT500のマシンがクラッシュしセーフティーカーランとなった。43周目、レースがリスタートされると同時にピットへ飛び込む。雨が止んできたこともあり、タイヤをスリックに交換。谷口選手へとドライバー交代し、コースに戻った直後、クラッシュが発生、3回目のセーフティーカーがコースに入った。
48周目にセーフティーカーは解除されたが、タイミングが悪かったのか、1位と2位に1周遅れの3位になってしまう。とはいえ、このままいけば表彰台。SUGO初ポディウムを目指したが、59周目に速さを取り戻した25号車に追いつかれ、63周目にオーバーテイクされる。4位に落ちながらも、前を走る25号車とは一進一退の攻防を繰り広げたが、コンマ数秒差で追いつけず、そのままチェッカーを受けた。
表彰台を逃したのは残念だったが、初音ミクGTプロジェクト史上SUGO最高位を獲得でき、シリーズランキングも同ポイントの3位という結果に終わった。次はスパ・フランコルシャン24時間耐久レース経由の、第5戦富士スピードウェイが8月5〜6日に待っている。春の富士ではトップを走りながら2回のバーストに見舞われたが、夏の富士は再びトップを目指したい。