■ちょっぴり意外なジェンソン・バトンとの関係

Kii:GT500にステップアップして、GT500のなかでの戦いにはもう慣れましたか?
KC:
2年目なのでだいぶ慣れましたけど、トラフィックの抜け方や、タイヤ開発とクルマの開発のスピードが速いので、セッティングに対するコメント力やフィードバックの力がすごく難しいです。言葉や伝え方もすごく勉強しています。戦い方という意味ではいろいろなバトルも経験できていて、成長は感じられていますが、自分のなかではまだスッキリしたバトルが経験できてないですね。

Kii:では、チームメイトの本山哲さんとはふだんどんな関係ですか?
KC:
そこ聞きます(笑)? 本山さんは忙しい方なので、ふだんサーキット以外でゴハンに行ったりとかはそれほど多くないです。年の差は離れていますけど、本山さんは兄貴肌というか、すごく頼れるお兄さんって感じですね。ニッサンのドライバーはみんな慕っていますし、優しいです。

このインタビューの2日後には表彰台を獲得した千代選手と本山選手

Kii:ところで、公式テストのとき、TEAM MUGENのNSX-GTをテストしたジェンソン・バトンさんとよくお話しされているシーンが見かけられましたが、どんな関係なんですか?
KC:
良く見ていますね〜。僕のブランパンGTでのチームメイトにアレックス・バンコムというドライバーがいるんですが、彼のお兄さんのクリス・バンコムというドライバーがいるんです(編注:FIA-GT等スポーツカーレースで活躍)。彼はバトンさんと大親友なんですよ。たとえばフランスでレースがあるとするじゃないですか。そうすると、モナコで1〜2日ゆっくりしたりするのですが、そのときにクリスがいて、バトンさんもいて、一緒にゴハン食べたりしています。F1日本グランプリのときも、クリスに誘われて食事に行くと、バトンさんがいたり。そのうちに面識ができて、仲良くさせてもらっています。
僕がブランパンGTのポールリカールで優勝したときも『優勝したらモナコに帰って来い』と言われていて、行ったらみんなF1から帰っていて、僕のチームメイトとバトンさんと、あとはデイビッド・クルサードなんかもいたりして。すごいメンバーでしたね。東京でもダニエル・リカルドとかも良く会ったりします。

Kii:そういう接点だったんですね! さすが世界の千代さん。
KC:
いやいや(笑)。

ブランパンGTシリーズでアレックス・バンコムと話し込む千代勝正

Kii:ところでテストといえば、23号車MOTUL AUTECH GT-Rに乗ることもあると思いますが、何かS Road CRAFTSPORTS GT-Rと違いを感じますか?
KC:
セッティングが違いますね。23号車はロニーさん(ロニー・クインタレッリ)と次生さん(松田次生)の好みのセッティングですが、ちょっと味付けが違います。大きく変わるわけではないんですけどね。でもGTは日によって印象が変わりますからね。ドライビングのアジャストはちょっと必要なレベルですけど、お互いにデータを共有して、調子悪いときはどちらかを参考にしたりするので、それほど離れているわけではないです。

Kii:「GT500は女子」ですからね!
KC:
そう。気分屋なの(笑)。気温や路温でクルマが変化するので、それで大きく変化しますね。

千代選手にインタビューする水瀬きい

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