更新日: 2017.08.07 11:43
#50 Ferrari 488 GT3 スーパーGT第5戦富士 決勝レポート
2017 SUPER GT
INGING MOTORSPORT
第5戦 富士スピードウェイ レースレポート
◆8月6日(日)<決勝>天候:曇り|コース状況:ドライ
#50 Ferrari 488 GT3 14 位
予選10位からスタートしたFerrari 488 GT3は、序盤にポイント圏内でのレースを行なっていたがコースコンディションに合せきれず、14位でフィニッシュする。
前戦からのインターバルが2週間と慌ただしくスタートすることになったAUTOBACS SUPER GT第5戦「FUJI GT 300km RACE」。5日(土)に行われた公式練習では、本来のパフォーマンスを発揮しきれず厳しい戦いが予想されたFerrari 488 GT3だが、予選Q1を新田守男のドライビングによって7番手で突破し、Q2を担当した都筑晶裕が10位を獲得した。
迎えた6日(日)の決勝レースは、予選日と同様に曇り空に覆われるとともに、蒸し暑い湿気に包まれることになった。決勝レース前のウォームアップ走行は、スタートドライバーを務める新田が7周を周回して、マシンのコンディションをチェックする。
そして、3万3500人の観衆が見守る中、66周の決勝レースは予定通りの15時25分にスタート。10番グリッドからスタートした新田は、1周目に先行車のコースオフによって9番手に上がるとともに、1分41秒台のラップタイムで順調に周回を重ねていく。
5周目には8番手にポジションを上げると、ポイント圏内のマシンと熾烈なバトルを行ないながらもポジションを死守する。レースの1/3を迎えた22周目を過ぎると徐々に上位陣がピットインを行っていく。
Ferrari 488 GT3は、なるべくピットインのタイミングを引っ張る作戦を取っていたのでコースに留まることになる。上位陣のピットインによって25周目には6番手、28周目には5番手まで順位を上げるが、スタート後から想定以上に上がってしまったリヤタイヤの内圧が、更に厳しくなってきたという報告が新田から入る。
ラップタイムも序盤の1分41秒台から42秒台に落ちてきていたため、チームは予定より早い29周目にピットインを決断。5番手以降のポイント圏内のマシンとは10秒以内の僅差で争っていたので、ピット作業のタイムを少しでも削ろうとFerrari 488 GT3はフロントタイヤを内圧調整のみ行い、リヤタイヤの2本を交換して都筑をコースに送り出す。
30周目から後半のスティントを担当した都筑は、スピンしたGT500車両を避けたことによるタイムロスや、フロントタイヤの摩耗が想像以上に厳しかったこともあり、ラップタイムが伸びなやむ。そして、全車がピットインを終えるとFerrari 488 GT3は17番手へと順位を落としていた。
グリップ力の低下で最大限のパフォーマンスを発揮できないものの、都筑はポジションを徐々にあげていき45周目には16番手、51周目には14番手まで挽回する。それでもポイント圏内のマシンには追いつくことができず、61周を走り切り14位でチェッカーを受けレースを終了した。