シンティアム・アップル・ロータス 2017スーパーGT第5戦富士 決勝レポート
チーフエンジニア:渡邊信太郎
「本当に信じられないことですが、エンジン停止の原因は思いもよらないアクシデントによるものでした。高橋選手のヘルメットに付けられたクーラーホースの遊び部分が減速Gによって伸びて、メインスイッチをオフにしてしまったことが、車載カメラを確認してわかりました。こんなことが起こるなんて……」
「ということでレースは残念な結果となってしまいましたが、アップデートが決勝レースでも機能してくれたのは本当に良かったです。正直この富士で、EVORAが抜かれずに帰ってくる姿を見たのは初めてかもしれません……」
「加藤選手も自力で8台のマシンを抜いてくれましたし、トップグループと変わらないタイムも出すことができました。これは次に向けて、大きな自信につながると思います」
ドライバー:加藤寛規選手
「今回ファンのみなさんには、申し訳ない気持ちでいっぱいです。ただマシンに関してはセッティングの成果がようやくタイムに現れ始めました。今までだめだった部分を頑張ってアップデートしてくれたチームにも、本当に感謝しています」
「とはいえここまでのテスト不足を補うところまでは行けていませんから、それをどこまでうまくまとめられるかが、鈴鹿のカギになると思います。次戦も応援、よろしくお願いします!」
ドライバー:高橋一穂選手
「5周を過ぎた時点でまずシフトダウンできなくなって、それからしばらくしてエンジンも止まってしまいました。マシンが止まってからはメインスイッチを一度切ってから入れ直したら、もう一度走り出すことができました」
「しかしコース脇にマシンを止めたときに、タイヤかすを拾ってしまって……。その後はまともに走れませんでした。自分的にも今年のEVORAにはドライビングを合わせきれない感触が強いだけに、何とかしてきちんと走りきりたかったのですが、とても残念です。次の鈴鹿も、頑張って走ります!」