更新日: 2017.08.28 18:37
スーパーGT:レースの荒波に揉まれたジェンソン・バトン「なんでこんなにサーキットにクルマがいるんだ!」
ペナルティを消化した後は、ARTA BMW M6 GT3がコース上にストップしたことに起因するセーフティカーランを経験したほか、バトンにとって2スティント目となる第5スティントでは、タイヤがスローパンクチャーするアクシデントにも見舞われた。
レースならではの荒波に揉まれ、最終的に12位でデビュー戦を終えたバトンだが、一方でスーパーGTレギュラードライバーたちとも激しいバトルを展開。シリーズの特徴であるGT300クラスとの混走も本格的に体験することとなった。
「GT300を何度もオーバーテイクしながら、GT500と戦うことに頭と神経を使った」
「2スティント目なんて1ラップ差がついていたのに、それでも戦わなきゃいけないクルマが周りにたくさんいた」
「『なんでこんなにサーキットにクルマがいるんだ!』って感じだった。まあそれが楽しかったわけだけどね」
「GT300は直線でスピードが出るからオーバーテイクするのは難しいと感じた。でもGT300に囲まれながら、GT500のクルマとレースを戦うのは本当に素晴らしい体験だったよ」
「彼らのおかげでオーバーテイクを味わうことができたわけだしね。そういった要素がレースに加わって楽しかった」
バトンがレースを戦ったなかで、印象に残ったというのが23号車MOTUL AUTECH GT-R。特にポジション争いを演じたロニー・クインタレッリの走りについては「すごくアグレッシブな運転で、面白いなと感じた。彼がドライバーとして、とても成長していて、ここ数年とてもコンペティティブなドライバーだってことがよく見て取れた」と印象を語った。

初めてのスーパーGT、初めての鈴鹿1000kmは「タフな1日だった」というバトン。気になる2018年シーズンでのリベンジ参戦については「まだ来年のことは分からない。一度に1つずつこなしていく、って感じかな」と明言は避けたものの、「この週末はただただ楽しかった」と述べている。
「スーパーGTとホンダ、TEAM MUGENを応援してくれる、本当にたくさんのファンに出会えたことが素晴らしかった」
「たぶん、またいつかここでレースすることになるかもしれない。ただ、それが実現できるかはまだ誰にも分からないよ」