スーパーGT:本山哲 2017年第6戦鈴鹿 レースレポート
【決勝】8月27日(日) 天候:晴れ 路面:ドライ 気温:30℃ 路面温度:47℃(決勝開始時)
■決勝結果:14位(155周)5h52’01.344(千代→本山→千代→本山→千代→本山)
真夏の三連戦のラストを演出するかのように週末ぶり返した夏の暑さは、この日も鈴鹿サーキットを包んだ。2年連続表彰台、そして今季初勝利を目指し5番グリッドからスタートする46号車『S-Road CRAFTSPORTS GT-R』は、レース前のウォームアップランでも4位のラップタイムを記録。好調を維持しスタートグリッドについた。
長丁場のレースらしく、スタートは静かに切られた。いつものようなオープニングラップでの激しい順位争いは見られず、46号車のスタートドライバーをつとめる千代は5位をしっかりとキープ。
4位と約1秒差を保ちチャンスを待った。しかし5周目あたりからトップのペースが落ち、次第に上位6台は接近戦へともつれ込む。さらにGT300クラスがからみ始めるとそこから、まるでスプリントレースさながらのバトルへと様相は変わった。
ペースが安定していた46号車は13周目、シケインで1台をオーバーテイクし4位に浮上。そこから2位、3位、4位の3台は超接近戦に突入しGT300クラスのマシンがからむたびにバトルが仕掛けられる。
15周目のデグナー先では完全に3台が重なる状況となり、ここは46号車にとっては一気に2位へと浮上するチャンスだった。
ところがヘアピンの立ち上がり加速が良かったことで3位のクルマをインから抜こうとした際、先行する3位と2位のマシンも激しいポジション争いを展開、イン側に寄ってきたことで46号車のラインを塞がれコースの外に押し出されてしまう。
バリアに接触しリヤウィングを破損した46号車は修復のために緊急ピットイン。紙一重の攻防は思わぬダメージを46号車にもたらすことになった。
修復作業にはかなり時間を要することになり、本山にドライバーを代えた46号車は17周遅れでコース復帰。戦列に戻れる可能性はほぼなかったが、残り周回はまだ約150周。諦めるわけにはいかなかった。
レースはその後、中盤から後半にかけ波乱が頻発し順位は目まぐるしく変化した。そんな中、本山は最終スティントまで猛プッシュを続ける。
レースラップはトップと遜色のなく好タイムで周回を重ねた。レースの勝負権は消滅したとはいえ本山と千代はチェッカーまで諦めないハイペースを維持し続け、最下位からひとつ順位を戻し14位でフィニッシュした。
●本山哲の決勝コメント
「クルマもタイヤも今回かなり調子が良く、優勝する手ごたえも自信もあって良い状況だった中、序盤のアクシデントで権利を失ってしまったのはとても残念でした。千代もわずかなスキを攻めた結果、2位に上がれるチャンスでもあったわけで千代の心境もよく分かりますが、長いレースなのでじっくり行けなかった事は反省点です」
「でもそんな中、中盤から後半までずっと速いペースを維持できたという、今後に向けてのポジティブな要素があったのも確か。修復後はチェッカーまで良いペースで走り続けられたのは次戦に向けて大きな収穫となりました」
「今年最後の、『鈴鹿1000Kmレース』を楽しみに見に来て頂いたファンの皆さんの期待に反するレース展開になって残念です。ですが次のタイ戦は、初年度にポールポジション、そして2015年には優勝と相性の良いサーキットなので、必ず皆さんの期待に応えるレースをお見せします」
気持ちを切り替えて、千代とチーム一丸となって残り2戦も優勝を目指して全力で頑張ります。皆さん、応援よろしくお願いします!」
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