決勝当日、気温はレース開始直前に30℃まで上昇し、路面温度は47℃という過酷なコンディションとなりました。最後の1000Kmレースということもあって、多くのファンが詰めかけ、F1日本グランプリに匹敵するか、それ以上の賑わいぶりでした。

 午後12時30分、決勝スタートドライバー、関口雄飛が好スタートを見せて序盤からトップ争いを繰り広げます。長丁場のレースとあって、戦略に幅を持たせる意味でもタイヤを温存しながら走る関口雄飛は、10周目にスプーンカーブで1台のマシンにかわされ3番手にドロップしましたが、すぐさま2番手へとポジションを戻します。

 しかし再びストレートで抜き返され、3番手で第1コーナーへと消えていきました。15周目、ヘアピンコーナーでトップ3台が重なるようにして飛び込んだ結果、1台のマシンがクラッシュしましたが、関口雄飛はうまくマシンをコントロールして2番手をキープ。トップからつかず離れずの距離をキープしたまま、28周目に国本雄資選手に交代しました。

2017スーパーGT第6戦鈴鹿 スタートシーン

 ピット作業を終えた19号車は、周囲のピット作業がひと段落した段階で2番手に再浮上しました。その後、トップとの差が11秒と開いた頃に、最終コーナーでGT300車両のアクシデントの為にセーフティカーが導入されたことによって、その遅れを取り戻しました。

 レースは48周目に再開され、再び首位を狙う19号車でしたが、その差が8秒となった56周目にピットインし、2位で小林可夢偉選手に交代しました。スーパーGT初参戦となった小林選手は、気温31℃、路面温度44℃というレース中では路面的に最も厳しいコンディションの中、ピットアウトした時点で一旦は6番手までポジションを下げますが、各チームのピット作業が終わった段階で3番手に浮上。

 WECでの経験が豊富な小林可夢偉選手だけに、スーパーGTのデビュー戦を感じさせない安定した走りでラップを刻み、GT300マシンを巧みに処理していきます。77周目、予定よりやや早めのタイミングで無事にマシンをピットへと運び、再び関口雄飛にバトンタッチしました。

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