一方で、中嶋一貴のau TOM’S LC500 36号車は9番手で惜しくもQ2進出ならず。昨年このタイでポール・トゥ・ウインを果たしたWedsSport ADVAN LC500 19号車は国本雄資がアタックを担当したがタイムが伸びず、15番手でQ1敗退となった。
 
 午後4時5分から行われたQ2(12分)の時点では何カ所か川は残っているもののかなり路面が乾いており、ほぼ全車がスリックタイヤでアタック。序盤前車に引っかかりタイムを伸ばせなかった37号車の平川が、計測4周目あたりからタイムを伸ばしてポール争いを展開。
 
 終盤には、ライバル車両と100分の1秒単位でタイムを塗り替えあう激しい予選となったが、この接戦を制した平川が今季初となるポールポジションを獲得。ランキング2位につける平川/キャシディ組が好位置で決勝に臨むこととなった。
 
 大嶋和也がドライブした6号車はトップから僅か0.172秒差ながら2列目4番手。立川祐路の38号差が5番手、平手晃平の1号車が7番手につけた。
 
 GT300クラスは、Q1開始時点でまだコースの一部にはかなり水が残っており、水煙が上がる状態。そんななか、タイでのフルウエット走行は初めての坪井が好走を見せ、7周目にその時点でのトップタイムをマーク。その後ライバルにかわされたものの3番手という好結果でQ1通過を果たした。
 
 嵯峨宏紀がアタックしたTOYOTA PRIUS apr GT 31号車が12番手、佐々木孝太がアタックしたTOYOTA PRIUS apr GT 30号車はぎりぎり14番手でQ2進出。吉本大樹がアタックした SYNTIUM LMcorsa RC F GT3 60号車は21番手でQ1敗退となった。
 
 午後3時45分からのQ2(12分)は、ふたたび降り始めた小雨により、待たしてもタイヤ選択の難しいセッションに。中山雄一がアタックした51号車は、狙っていたほどにはタイムが伸びず、ピットインして別スペックのタイヤへ交換。最後の一発アタックを見事に決め、中山雄一/坪井翔のコンビとしては過去最上位となる予選2番手を獲得。現在トップと16ポイント差の6位で逆転タイトルを目指す51号車が、最前列という好グリッドを確保した。
 
 プリウスの31号車は10番手、30号車は13番手グリッドとなった。

◆決勝◆

 8日(日)は朝から好天に恵まれたが、決勝レーススタートの僅か30分ほど前に突然のスコールに見舞われ、コースはあっという間にフルウエットに。すぐに雨は止んだが、空にはまだ雲が残っており、ウエットタイヤで行くか、スリックに賭けるか、非常に難しい状況でスタートを迎えた。
 
 午後3時、気温30度、路面温度33度というコンディションで、セーフティカーランにより決勝レース(66周)がスタート。3周目から本格的な戦いが開始された。ポールポジションの37号車ニック・キャシディはウエットタイヤで順調に首位をキープ。序盤はウエットタイヤを装着した上位勢が予選順位のまま周回を重ねていった。
 
 路面は徐々に乾いていき、スリックでスタートした車両とのラップタイムが逆転し始めた10周目過ぎから、上位勢もピットへ向かいスリックタイヤへと交換。

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