<松岡真司チーフエンジニア>
「今回は、ウエットにもドライにも合ったクルマを作れました。今シーズンで一番の完成度だったと思います。そのクルマのポテンシャルを二人のドライバーが引き出してくれて、予選では中山選手がワンアタックで2番手を獲得してくれました」
「決勝レースは、前半のスティントが想定外に早めのピットストップとなってしまいましたが、後半の坪井選手が頑張ってくれました。今シーズン2勝目を獲得できて上出来なレースだったと思います」
<中山雄一選手>
「予選Q2は、最初に履いてコースインしたレインタイヤがコンディションと合っていなかったので、タイムアタック中に急遽ピットインをして同じレインタイヤですが、異なるタイプを履きました。アウトラップから戻った時点で予選の残り時間が1分45秒しかなく、まったくミスのできないタイムアタックでしたが、上手くまとめられて2番手を獲得できました」
「決勝レースは、スタート直後は良かったのですが、路面が乾いてからはタイムが落ちてきて苦しい状況でした。それでも18周まで引っ張って自分の役目は果たせたと思います」
「坪井選手に替わってからの40周は、見守ることしかできず、とにかく長く感じました。二人ともしっかりとパフォーマンスを引き出すことができ、2勝目が獲得できたことが嬉しいです」
<坪井翔選手>
「決勝レースは序盤こそウエットだったのですが、徐々に乾き始めたので、早めにドライバー交代があると思って準備はしていました。乗り始めて最初のころは、どの順位を走っているか分かりませんでしたが、ポールポジションだった21号車を抜いたときにトップ争いをしていると分かりました」
「19周目から走り始めたので、最低でも40周近いラップを重ねないといけない状況でした。なので、タイヤマネージメントには特に気を使いました。トップに立ってからは、タイヤを労りながらも要所ではプッシュして、後続を引き離そうと走りました」
「最終的には4号車に詰め寄られましたが、パッシングされる距離には近づけさせませんでした。初のコースだったのですが、シーズン2勝目が飾れてよかったです」