Ryuji Hirano / AUTOSPORTweb

■コラボの作業は大詰め。「他社もこのコンセプトに参加を」

 気になる今後のコラボレーションについては、2019年からDTMでも、現在スーパーGTで使われている2リッター直4直噴ターボエンジンを使用することが決まっており、アウディはすでに完成、BMWも完成間近と言われている。14日にGT500の走りを観たベルガー代表は、未来のDTMエンジンのサウンドとGT500の速さについてこう語った。

「僕はレーシングドライバーだったからね。(DTMよりも)別のクルマが速いのは悔しいよ(笑)」とベルガー代表。

「そのために我々も仕事を進めないといけないね。クルマは直噴エンジンで馬力も大きい。ストレートも速いね。レギュレーションが変わったらDTMマシンもそうなるだろう。音についても素晴らしいと感じたよ。我々の今のエンジンは自然吸気で、それはそれで興奮できるものだが、我々のマニュファクチャラーはいま開発を進めており、将来もいいものになると感じた」

「多くのマニュファクチャラーがコストの問題を抱え、ITRにとってもFIAにとっても、新たなレギュレーションの未来図を描くことが重要な課題となった。自分もこのコラボレーションをサポートし、将来に向けて推進したいと確信した。最終的には日本とヨーロッパのすべてのマニュファクチャラーがそろい、コストを下げて同じレギュレーションでできるレースが実現すればと思う」

 また、ベルガー代表は、コラボの推進によって現在の日独6社だけでなく、「コラボレーションを進めることによって、他のマニュファクチャラーも参加してほしいと思うし、たとえばアメリカののように他の地域のメーカーもこのコンセプトに参加し、大きなプログラムにできれば」と将来について語った。

 一方、坂東代表も「クラス1の規定の完成に向けては、作業は大詰めに入っています。スーパーGTとDTMの協力体制をより強固なものにしていきたいと思っています。今回のデモンストレーション走行により両者のコラボレーションが今後ますます深化していくものになるでしょう。そして、その成功を私は確信しています」とGTAとITRがより緊密にコラボレーションしていくと語っている。

メルセデス、ニッサン、BMW、レクサス、アウディという5車の競演がホッケンハイムで実現した。

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