決勝レース(66周)10月8日(日)15:00~
タイ国王逝去から1年経ってなお、国内は喪に服していたこともあり、派手なイベントはほとんど行われなかったものの、高いモータースポーツ人気を示すかのように、今年もグランドスタンドは満員。きっとレース観戦中は寂しさを抑えつつ……という感じなのだろう。
今回はスタート進行の始まりとともに行われる、ウォームアップ走行の前にもサーキットサファリが設けられ、両セッションでドライセットがあらためて詰められることとなった。今回も久保選手がスタートを担当することもあって、いずれも最初に乗り込み、途中で嵯峨選手に交代することとなった。
サーキットサファリでは1分34秒914を、ウォームアップでは1分34秒477を、終了間際に嵯峨選手がマークして準備万端。ところが、全車グリッドに着いた直後に、またしてもスコールが!それまでほど強くも長くも降らなかったとはいえ、路面は再び濡らされてしまう。
ただし、すぐ乾くことは明らかだったことから、中には果敢にもドライタイヤを装着した車両もあったが、『#31 TOYOTA PRIUS apr GT』は手堅くウエットタイヤで久保選手を送り出す。決勝レースはセーフティカースタートでの開始となるも、1周の先導のみで激戦の火蓋が切られることとなった。
さっそく1台をかわした久保選手は、4周目に先行を許した車両を2周後には抜き返すなど、滑り出しは上々。しかし、路面の渇きは予想をはるかに超えて早かった。堪えきれず9周目あたりから、もうピットに駆け込む車両もいる中、久保選手にはなんとかコースに踏み留まって欲しかったものの、無線で「タイヤが壊れました」という悲痛な叫びが……。
ミニマム周回の20周目の交代を予定していたものの、やむなく2ピット作戦に切り替え、14周目に『#31 TOYOTA PRIUS apr GT』をピットに呼び寄せてドライタイヤに交換。ドライバーは久保選手のまま、その間に17番手まで後退してしまう。