また、ランキング3位につけるLEON CVSTOS AMGの蒲生は「僕たちが望んでいた予選順位ではないです。4号車は速かったですね」というものの、「僕たちは決勝で強いであろうタイヤを履いています。それでポールが獲れれば良かったですが、決勝は期待しています」という。
それぞれに“策”がありそうな上位陣。そして、タイトル争いが絡んでいないライバルたちのなかでも、タイヤ無交換作戦や二輪交換なども非常に多そうな予感だ。決勝ペースを見据えてタイヤ選択をしているのは、タイトル争いのチームだけではない。
グッドスマイル 初音ミク AMGが予選のままの速さで決勝も走りきれば、彼らを止めることは容易ではない。ただ、それで終わらないのがスーパーGTの怖さだ。もちろん谷口信輝も片岡龍也も、それを誰よりも知るドライバーたちなのだが。
「チャンピオンになれるかどうかは、僕たちが(みなさん報道陣に)聞きたいくらいですね。でも、獲るために頑張ってきましたし、獲るためにここに来ているのですから、あまり弱気にはならず、『獲る』という強い気持ちでいこうと思います」と谷口は言う。
ポールポジション獲得により、ランキング2位であるJMS P.MU LMcorsa RC F GT3のふたりとグッドスマイル 初音ミク AMGのふたりの差は、10ポイントまで広がった。10点はひっくり返るのか、それとも……!? まだ勝負は、決まってない。