予選(11月11日)
天気:晴れ/コース状況:ドライ
気温:17度/路温:22度(14時)/湿度:27%(15時)
予選開始:14時20分(GT500-Q1開始)
国内最高の人気と競技レベルの高さを誇るレースシリーズ、スーパーGT。全8戦からなる2017年シリーズが、ついにそのフィナーレを迎える。最終戦の舞台は今年もツインリンクもてぎ。通常よりも短い決勝250km戦を全車が原則ノーハンデの条件で戦い、チャンピオンシップの決着をつける。
#6 WAKO’S 4CR LC500を駆る大嶋和也&アンドレア・カルダレッリは、GT500クラスドライバーズランキング2位で、首位とは6点差の状況だ。逆転ドライバーズチャンピオンを実現するためには、とにかくポール・トゥ・ウインを飾って、そのうえでポイントリーダー37号車の結果を待ちたいところ。
まずは2段階ノックアウト方式の予選、ドライコンディションのもとで、ポールポジションに与えられるドライバーズポイント1点をかけての戦いに挑む。
#6 WAKO’S 4CR LC500 予選結果:2位
予選Q1ベストタイム:1分37秒795/カルダレッリ選手
予選Q2ベストタイム:1分37秒207/大嶋選手
まずQ1にはカルダレッリが出走。1分37秒795をマークして暫定首位に立ち、最終的にはこのタイムで7位、Q2進出を果たした。そしてポールを争うQ2の担当は大嶋である。
セッション残り1分半というところで大嶋が1分37秒207のタイムをマークしてトップに立つと、その後にタイムを出してきたライバルたちは37号車も含めてこれに及ばず、このまま大嶋のポールポジション獲得が濃厚な雰囲気が漂った。
しかし最後の土壇場で23号車が大嶋の上に出る。この結果、#6 WAKO’S 4CR LC500は予選2位となり、“1点”を逃すこととなってしまった。
ポールポジションの23号車はドライバーズランク3位。そして予選3位にランク首位の37号車がつけるというかたちになり、シーズン最終戦の決勝、#6 WAKO’S 4CR LC500はタイトルを争うライバルたちと、まさしく最前線で雌雄を決することとなった。目指すは逆転優勝、そして逆転王座だ。
決勝(11月12日)
天気:晴れ/コース状況:ドライ
気温:20度/路温:24度(14時)/湿度:37%(15時)
決勝パレードラップ開始:13時30分
決勝レース周回数:53周
#6 WAKO’S 4CR LC500 大嶋選手&カルダレッリ選手 決勝結果:13位
所要時間:1時間29分42秒203=51周回完了/ベストラップ:1分40秒960=カルダレッリ選手
決勝日もドライコンディション。#6 WAKO’S 4CR LC500はカルダレッリがレース前半を受け持ち、後半を大嶋が担うオーダーで最終戦を戦う。ドライバーズチャンピオン獲得のためには、最低限4位以上の成績が必要だ。
それぞれの順位によってライバルの順位という付帯条件も伴うが、優勝した場合は37号車の3位以下が逆転戴冠条件になる。そして午後1時30分、今シーズン最後の戦いのパレードラップが始まった。
ところが、そのパレードラップに続くフォーメーションラップの最終コーナー、これから隊列を組んでローリングスタートへ向かおうというところで、まさかのアクシデントが発生する。
最前列の23号車とカルダレッリが接触し、#6 WAKO’S 4CR LC500は右フロント部を損傷してしまったのだ。浅くはない傷を負った状態のマシンでは本来のスピードを発揮することはできない。
カルダレッリは3周目まで2番手を守るが、4周目、5周目とひとつずつポジションダウン。6周目、5番手へと下がった後に24号車との接触でスピンし、大きく後退することに(24号車にペナルティが出た)。
この段階で上位入賞とタイトル獲得の可能性は事実上、失われてしまった。23周終了時に交代した大嶋が最後まであきらめない走りで奮闘し、トップ10をうかがう位置まで上がるも、最終盤、ピット時に応急処置していた破損箇所が悪化してボンネットが飛んでしまい、ピットインしてレース終了。
最終的なドライバーズランキングは3位。チーム一丸の戦いで速さを見せるも、前年の2位に続いて惜しくもタイトルを手中にすることは叶わなかった。