また加藤選手も徐々に開けてきたコース状況と、フューエルエフェクトのシンクロによって、50~51秒台をコンスタントにマーク。上位陣と遜色ないタイムを刻み続けながら、24周目には5番手までそのポジションを引き上げました。
 
 しかし、迎えた29周目のダウンヒルストレートで、突然のアクシデントがEVORAに襲いかかりました。なんの予兆もないままに、エンジンがストールしてしまったのです。
 
 加藤選手は電源スイッチを入れ直すなどして最後まで復旧を試みましたが、EVORAのエンジンは目を覚まさず、残念ながらリタイアとなってしまいました。こうして2017年シーズンは、すべてのレースが終了しました。
 
 今年は Cars Tokai Dream28 にとって、非常に厳しいシーズンとなりました。しかし全8戦を諦めることなく闘い続け、これによって得られたデータは決して無駄にはなりません。
 
 来期のことは名言できませんが、チームオーナーであり最年長のジェントルマンドライバーである高橋一穂選手も、まだまだ気力十分です。
 
 2018年シーズンもSGT LOTUS EVORAとともにスーパーGTへ参戦するべく頑張りますので、変わらぬ応援のほど、なにとぞよろしくお願い申し上げます。応援ありがとうございました!
 

コメント

チーフエンジニア:渡邊信太郎

「リタイアの原因については、ドライバーのコメントからはガス欠も考えられるのですが、レース中はフューエルユーズを聞きながらこれを管理していますしこれは考えにくい。急に止まったことから考えると、燃料ポンプや配線の可能性もありますが、車両を確認しないと何とも言えません」

「レースについては、バックアップ用のタイヤで臨まねばならなかったことが大きく影響しました。特に今日の気温は想定よりも大幅に低く、さらにこれをハードよりのタイヤで走らせたので、ドライバーも厳しかったと思います」

「そんな無理の利かないグリップ状態でも、加藤選手は丁寧にEVORAを走らせてくれました。それだけにリタイヤとなってしまったのは残念ですね。今年は前半で車両のトラブルやクラッシュが多く、やるべきことがテストができませんでした。来年はこれをきちんとクリアして、結果に結びつけたいと思います。一年間、応援ありがとうございました!」

ドライバー:加藤寛規選手

「もてぎは加速のよいマシンに前を塞がれてしまうとどうにもならないのですが、ライバルたちがピットインし出してこれが開けてからは、やっとペースを上げることができました。でもその矢先にエンジンが止まってしまって……」

「なんとか再起動を試みたんですが、だめでした。今年はEVORAの速さも見せられなかったし、本当に苦しいシーズンでした。本当に……苦しかったですね。そのような状況でも沢山の応援をしていただき、ありがとうございました」

ドライバー:高橋一穂選手

「今年は自分もまったく乗れていなかったですし、マシンもマイナートラブルやクラッシュによって、きちんと仕上げることができませんでした。でも来年はシャシーを新たにするつもりですし、心機一転です。いつまでやるんだろうと自分でも思いますけれど(笑)、がんばります!」

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