『クラス1』規定になって3メーカーとも共通モノコックを使用し、そして空力の規制も厳しくなったことでわずかなタイヤとセットアップのマッチング、そしてウォームアップの仕方などのタイヤの細かい部分が、今まで以上に大きなタイム差となってリザルトに反映される傾向が強まっている。

 そのタイヤの要素が大きいがために、ミシュランを装着しているMOTUL GT-Rとブリヂストンを装着するLC500の勢力図が見えづらくなっている。結局のところどちらのパッケージの方が速いのか。

MOTUL AUTECH GT-R
MOTUL AUTECH GT-R
KeePer TOM'S LC500
KeePer TOM’S LC500

「このもてぎではGT-Rにポールを奪われたけど、LC500のマシンの素性は相変わらずいいので、総合力ではまだまだウチが勝っている」と複数のレクサス陣営の関係者が話せば、「このもてぎだけでは判断はできないですけど、LC500に追いついたと思いますし、このもてぎの結果を見る限りではウチが追い抜いたと思っています」と話すのは、MOTUL GT-Rの鈴木豊監督。

 今までは「いえいえ、あちら様が……」と、結果が出ても謙遜していた雰囲気があったが、今はお互い、「ウチの方が速い」と自信を持っているのが面白い。

 平川亮、ニック・キャシディがともに23歳というスーパーGT史上最年少でタイトルを獲得、ドイツからDTMの3メーカー3車が来場して歴史的なデモランを行うなど、着実に次の時代へ歩みを進めているスーパーGT。国内3メーカーの勢力図だけでなく、開発エンジニアの心持ちも、そんな情勢を反映してか変わりつつあるのを感じる。

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