スーパーGT:LEXUS TEAM SARD 2017年第8戦もてぎ レースレポート
■Q1:ヘイキがベストを尽くすも僅差のQ1で11位に
11日(土)午後は青空が広がり快晴に。気温17度/路面温度23度に上昇。各車残り8分過ぎから満を持して一斉にコースイン。ヘイキも気合い十分にミディアム系タイヤを装着して臨んだQ1。
丁寧にウォームアップを施したヘイキがまずは3周目に1分38秒062の7番手タイムでQ2進出圏内のタイムをマーク。引き続き次の周もアタックを続けるヘイキ。セクター1でコンマ2秒削るベストをマーク。セクター2はほぼ前周と同じ。セクター3で若干オーバースライドで、セクター4でタイムを削ってきたが、ライバル勢も軒並みタイムアップしてバンプアウト圏内へ。
懸命にアタックを続けてベストを尽くしたヘイキであったが4周目は1分38秒078でわずかに更新ならず。区間ベストをつなげばQ2進出に十分手の届くタイムであったが僅差のQ1で11位となった。
◆決勝
■ウォームアップ走行
12日(日)DTM車両とのデモラン&記念撮影、航空自衛隊F-2戦闘機によるウェルカムフライトの後に行われた20分間のウォームアップ走行では気温16度/路面温度23度のなかで、前戦に続きスタートドライバーを務める平手が燃料を積んだ状態で、2スティント目用のミディアム系タイヤのベディングとハード系タイヤを確認。
8周目からはヘイキもハード系タイヤを装着して走行。ウォームアップ走行ではトータル9周走行して決勝への準備を整えた。
■決勝スタート
第1スティント:平手が虎視眈々と上位を狙う
12日(日)13時30分決勝スタート時点は気温16度/路面温度23度の青空が大きく広がった快晴。予報よりも実際のサーキットは温度が上昇していった。話題豊富な最終戦とあって大勢の観客が来場。
その大観衆を前に11番グリッドから有終の美を懸けて勝負に臨んでいったDENSO KOBELCO SARD LC500は、スタートを担当した平手が数珠つなぎとなった序盤に虎視眈々とクレバーに上位を狙う展開。
オープニングで10位、6周目に8位にポジションアップするも各車にアクシデントが襲うサバイバル戦となったなかで、平手も7周目に追突され9位に。その後、接触時に抜かれた8号車に行く手を阻まれペースが上がらず膠着した状況となった。
だが20周目に8号車をじっくりと追い詰め攻略。他車もピットインをし始め順位を上げて暫定5位で22周を終えピットインとなった。
第2スティント:ヘイキが手負いのマシンで奮闘
約33秒といつものように素早いピットワークでギャップを削るチームワーク。交代したヘイキも左リアボディパーツが脱落してバランスが変わったなか、うまくコントロールしながら追い上げを見せる。
手負いのマシンでベストなハンドリングではなくなってしまい27周目に12号車の先行を許すも渾身のドライビングでペースを堅持。ライバル勢が終盤ペースを落としていくなかでもスティント序盤と変わらぬペースを維持したヘイキ。ひとつでも順位を、ひとつでもランキングを上げようと、チーム一同、心をひとつのことに集中して奮い立って戦い、一意奮闘の8位フィニッシュとなった。
ドライバーポイントは3点を獲得(計44点)しランキング8位、チームポイントでは6点を獲得(計64点)しランキング6位となった。今季は不運もあってポイントを積み上げることができなかったが、シーズンを通じて速さを見せ幾度も上位争いを展開してきたDENSO KOBELCO SARD LC500。来季は一層の切磋琢磨をして首位奪回に挑む。