スーパーGT:GOODSMILE RACING&TeamUKYO 2017年第8戦もてぎ レースレポート
■11月12日(日) 3位表彰台で3年ぶり3回目の王座!
全チームが1年間の総決算として挑む最終戦の決勝レース。チャンピオンの権利を残している51号車(JMS P.MU LMcorsa RC F GT3)、65号車(LEON CVSTOS AMG)、55号車以外のライバルたちも、虎視眈々と優勝を狙っているので、まったく油断ができない。
決勝日は朝から快晴で、まず天気の問題は解消された。決勝前のウォームアップ走行でいきなり接触があり赤旗中断というハプニングがあったが、レースはオンタイムでスタート。
スタートドライバーは片岡選手。天気は晴れだったが路面温度が上がらなかったのか、フォーメーションラップではいつも以上にウェービング(クルマを左右に振ってタイヤを温めること)を行なう。そしてついに今年最後の火蓋が切って落とされた。
事前にタイヤのライフが心配されていたが、後続をどんどん離していく片岡選手。とくにトラブルもなく、2位以下に4.3秒差をつけて15周目に早めのピットイン。ドライバーを谷口選手に交代し、タイヤ4本交換と給油をしてコースに戻った。周りのライバル達は、ミクAMGの動きに反応してタイヤ2本交換や無交換を選択する。
アウトラップで33号車(D’station Porsche)に抜かれてしまうも、19周目に33号車はトラブルで緊急ピットインのため戦線離脱。この時点でピットインしていた、25号車(VivaC 86 MC)、65号車、ミクAMGの3台が実質のトップ争いとなった。
65号車は早々に25号車をパスし、ピットで前に出た55号車とトップを争う。3位を走る25号車はトラブルを抱えていたようでペースが上がらないが、なかなか抜けないという状況が長引いてしまい、気がつけばすぐ後ろには9号車(GULF NAC PORSCHE 911)が迫っていた。
39周目に25号車の一瞬のミスを突き、オーバーテイクに成功。これで3位に浮上した。残り10周を切った時点で2位との差は10秒以上だったので逆転は難しかったが、堅実な走りで3位を守り切ってチェッカーを受け、総合ポイントで今回優勝した65号車を上回って2017シリーズチャンピオンに輝いたのだった。
チームとしては、2011年、2014年に続く、3回目の戴冠となった。さらに初音ミク10周年、初音ミクGTプロジェクト10シーズン、Mercedes-AMG50周年、横浜ゴム100周年というアニバーサリーイヤーに、チャンピオンという最高の形で華を添えて、GOODSMILE RACING&TeamUKYOの2017年は幕を閉じた。