投稿日: 2017.12.19 23:20
更新日: 2017.12.20 01:26
更新日: 2017.12.20 01:26
「自分の課題を克服しに、投資を」全日本F3テストに参加した松井孝允の狙い
Ryuji Hirano / AUTOSPORTweb
■松井が自覚する“課題”
松井によれば、土屋は今回のF3ドライブに対して「完全にノータッチ」だという。ただ、SAMURAIというエントラント名とスタッフ、トラック等は借りてきたのだとか。また、HANASHIMA RACINGのマシンは、石浦宏明に相談したところ、紹介してもらったのだという。とは言え、GT300チャンピオン経験者である松井が、なぜ身銭を切ってまでF3テストに参加したのだろうか。
「僕の課題は明らかなので。それがここにあるんです」と松井。
「それは、コーナーが速いクルマの走らせ方を僕は知らないんです。それを学びに来ました」
松井はJAF-F4こそ経験しているが、富士でスポット参戦したとはいえ、F3以上のフォーミュラの経験は少ない。いま、国内のトップで活躍しているドライバーたちは、いずれもF3はほぼ必ず経験しており、松井はその足りない部分を補うために、こうしてF3テストに参加したのだ。
「自分としての投資をして、ドライバーとして速くなれればいいかなと。ちょっと面白いことをやらないと、この先生き残れないと思ったんです」
ドライバーとしては“まわり道”をしてきた松井だが、今回のF3ドライブは、かつて土屋が自費でフォーミュラ・ニッポンに参戦したように、自らトップドライバーへ成長するべく、土屋の力を借りず課題を克服するため挑んだ“投資”なのだ。
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