Ryuji Hirano / AUTOSPORTweb

 7月8〜9日に鈴鹿サーキットで開催されたスーパーGTの公式テストでは、8月27〜28日に行われる第6戦鈴鹿を見据えて、多くの第3ドライバーが走行したが、そのなかでふたりのドライバーに話を聞いた。

牧野任祐がドライブしたシンティアム・アップル・ロータス。牧野はSC訓練もこなした。
牧野任祐がドライブしたシンティアム・アップル・ロータス。牧野はSC訓練もこなした。

■輝きを放った牧野。ドライで2番手タイムをマーク

 昨年スーパーGTの併催レースとして誕生した若手登竜門のFIA-F4。その1年目のシーズンを、坪井翔とともに大いに盛り上げたのが、今季坪井とともに全日本F3にステップアップした牧野任祐だ。その才能は国内モータースポーツ界の多くが認めるところだが、今回の鈴鹿テストでは、全日本F3でTODA RACINGのチーム監督を務める加藤寛規、そして高橋一穂とともにシンティアム・アップル・ロータスをドライブした。

 じつは牧野にとって、今回のGTテストは「ハコ車自体が初めて」というもの。「なんせ車幅感覚が心配でした(笑)」という新鮮な体験となったが、初日のセッション1で9周をこなし、いきなり1分59秒739という加藤の1秒落ちのタイムをマークすると、午後のセッション2では16周をこなし、1分59秒120へタイムアップ。そのセッション2でのGT300の2番手タイムをマークする。

 セッション1の後、「思っていたよりは走れましたね。まだマージンをもって走っているし、500がいっぱいいるなかで勉強していかないといけないと思っています」と語ってくれた牧野は、ウエットとなった翌日のセッション4でも2分9秒115をマーク。GT300の5番手タイムとなったほか、セーフティカー訓練をこなすなど、いきなりの速さと活躍をみせてくれた。

 そんな牧野にとって、当然GT500との混走は初めてのこと。もちろん、これまでカートやフォーミュラで戦ってきたときのような、速さの違うマシンが走るレースは初めてだ。

「GT500、超速いですね(笑)。ビックリしました。130Rはやっ! って。なんか火花出てるし」と牧野。

「鈴鹿って、まあまあ狭いじゃないですか。200Rとかも曲がっているときに、2台通るのはキツいな……と思いましたね」

 今回の牧野のドライブについては、“師匠”の加藤も満足気の様子。タイムとしては今回GT300マザーシャシー勢が好調だったこと、タイヤなども影響しているようだが、それでも間違いなく今回のテストで最も光ったのは牧野なのは間違いないだろう。GTデビュー戦となる1000kmには、期待せずにはいられない。

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