更新日: 2016.07.13 11:14
鈴鹿1000kmは“第3”に要注目。期待の若手と大ベテランに聞くスーパーGT
「ヨーロッパでは遅いクルマの方がミラーを見たり大変なので、それを抜けるタイミングまで待つのがルールなんだよね。それを無視してゴリゴリ入って来たり、譲れということはない。それをしないがために、ル・マンとかでもレースを失っている人がけっこういる」
「でも、300がブレーキ踏んで譲らなきゃいけないのか? みたいなときや、もう少し待ってくれてもいいんじゃないかな、ということが結構ありました」
ちなみに、中野の言うGT500とGT300、またはGT300同士のコース上のマナーについては、他のGT300ドライバーからも前回のSUGOテスト、今回の鈴鹿テストと、かなり危険な目にあったという声が多く聞かれている。中には鈴鹿で「ちゃんと抜かせてあげたのに、抜かせ方が気にくわなかったのか、バックストレートで前に出た直後にブレーキ踏まれた」という恐ろしいこともあったとか。
■第3ドライバーがレースを左右する? その走りは必見
第3ドライバーについては、今回話を聞くことができた牧野、中野のほかにも、ひさびさのスーパーGT挑戦となるドミニク・ファーンバッハー(SYNTIUM LMcorsa RC F GT3)や、大雨のセッション3でミスなく積極的に周回した石川京侍(エヴァRT初号機 Rn-s AMG GT)、VivaC 86 MCで2回目のテストを行い、しっかりとチームの信頼を得ている山下健太など、注目どころが存在感を放った。
そして、本番ではStudie BMW M6に現役DTMドライバーのアウグスト・ファーフスが乗り込む。こちらも大いに期待したいところだろう。ひょっとすると第3ドライバーの活躍次第では、思わぬレースの順位変動があるかもしれない。