■GT500はバトンが1分45秒台を記録
GT500クラスでは11台が午前のタイムを上回ってくることになるが、専有走行の時間帯で激しいアタック合戦が展開されていく。そのなかで、2台だけ1分45秒台に入れたのは、ジェンソン・バトンがアタックし1分45秒787を記録したRAYBRIG NSX-GT、そして石浦宏明がアタックし1分45秒903をマークしたZENT CERUMO LC500だ。
今季注目を集めるバトン、そして石浦の1分45秒台というタイムは、昨年ジョアオ-パオロ・デ・オリベイラによって記録された1分47秒074というタイムを大幅に上回るもの。トップ10までのマシンがレコードタイムを上回っているが、それでも素晴らしいタイムなのは間違いないだろう。ピットで見守った高橋国光総監督も「シビれたね」と目を細めた。
2番手につけた石浦は「午前はクルマがいまひとつだったのですが、このところ走り出しが良くなく、それはチーム全体でなんとかしなければいけません。午後になって良くなり、最後にセッティングを自分好みに合わせてタイムを出したのですが、あれを上回られてしまうとは」とバトンのタイムには驚いた様子だ。
そしてトップタイムを記録したバトンも「午後はロングランをやってきて、今日初めてニュータイヤを入れたんだけど、すごくハッピーだよ!」と首位で初日を終えたことで自信をつけた様子だ。
「ロングランもナオキ(山本尚貴)が午前にタイヤテストをやってくれて、大きな進歩を遂げることができたからね」
3番手には1分46秒177をマークしたフォーラムエンジニアリング ADVAN GT-Rが続き、総合の4番手には午後はトラブルに見舞われたKeePer TOM’S LC500がつけた。5番手にはKEIHIN NSX-GT、6番手にはMOTUL AUTECH GT-R、7番手にはMOTUL MUGEN NSX-GTと、3メーカー、そしてタイヤメーカーの実力も伯仲していることを感じさせる初日となった。


