Text:Tomohiro Yoshita

 レースの折り返しに差し掛かる32周終わりでS Road GT-Rがピットイン。千代勝正が乗り込みコースに復帰。翌33周終わりでカルソニックGT-Rもピット作業を行い、オリベイラから安田裕信に交替した。

 後半もこの2台の争いかと思われたが、34周目のTGRコーナー(1コーナー)で、千代がコースオフ。スピードが落ちないままタイヤバリアに激突した。大きなインパクトだったが、自らマシンを降りて無事をアピールしていた。

 これで2位に上がったのはRAYBRIG NSX CONCEPT-GTの伊沢拓也。前半の山本がセーフティカー明けに4番手に浮上。さらにピットストップの間にMOTUL GT-Rも逆転していた。RAYBRIG NSXはここまで不運続きだっただけに、このままトップを追いかけたいところだったが、後半スティントで速さを見せていたKEIHIN NSX CONCEPT-GTの塚越広大が接近。伊沢と塚越がホンダ勢トップをかけた一歩も譲らないバトルを展開する。

 テクニカルなセクター3で追いつき、ストレートで並びかけようとする塚越に対し、伊沢はきっちりイン側を抑えてポジションを譲らない。1コーナーで塚越がインを奪い並びかかるも、伊沢は冷静にクロスラインで順位を守る。およそ3周にわたって続いたバトルだったが、最終的に51周目に塚越が粘り勝ち、1コーナーからコカコーラ・コーナーの流れで2番手に浮上した。

 さらに2台が争っていた間に、MOTUL GT-Rの松田次生も接近。重いウエイトをもろともせずに表彰台圏内を狙っていった。

 後続のバトルにも助けられ、今回は独走状態でラスト10周を迎えたカルソニックGT-R。安田が着実に周回を重ね、最終的に25秒もの大差をつけてトップチェッカー。見事、第2戦のリベンジを果たす今季初優勝を飾った。

 2位にはKEIHIN NSX CONCEPT-GT、3位にはRAYBRIG NSX CONCEPT-GTが続き、ホンダ勢に待望の今季表彰台をもたらした。MOTUL GT-Rも最後まで攻めたが0.3秒届かず4位チェッカー。それでもトータル50ポイントでランキング首位をキープ。次回は早くも100kgのウエイトハンデを積むことになる。

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