アウディジャパン スーパーGT第5戦富士 レースレポート
2016/08/08
SUPER GT第5戦富士にてAudi R8 LMSが2位表彰台を獲得
・Audi Team Hitotsuyamaは予選2位からの快走を見せ、トップと僅差の2位でフィニッシュ
・Team TAISAN SARDは予選12位から粘り強く走り続け、8位入賞を果たす
アウディ ジャパン株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:斎藤 徹)は新型Audi R8 LMSでSUPER GTのGT300クラスに挑戦するカスタマー(プライベート)チームを支援しています。予選8月6日、決勝8月7日に富士スピードウェイ(静岡県)でSUPER GT第5戦「FUJI GT 300km RACE」が開催されました。前戦に続き、#21 Audi Team Hitotsuyama(アウディ チーム ヒトツヤマ)と、#26 Team TAISAN SARD(チーム タイサン サード)の2 チームが新型Audi R8 LMSで参戦。Audi Team Hitotsuyamaが2位表彰台を獲得しました。
Audi Team Hitotsuyamaは、2012年よりAudi R8 LMSでGT300クラスに挑戦を続けており、ドライバーは昨年と同じくリチャード ライアン選手と藤井誠暢選手がコンビを組みます。今年はマシンも市販モデルのフルモデルチェンジに合わせて新型に、またタイヤメーカーもダンロップへと変更になり新体制でレースに望んでいます。Q1、Q2と2回に分けて行われる予選では、まず藤井選手がトップとコンマ1秒差に迫る2番手タイムでQ1を突破。Q2に臨んだリチャード ライアン選手も、トップに肉迫するタイムでGT300クラスにおいて2番手グリッドを獲得しました。
300kmを走る決勝では第1スティントを藤井選手が担当。スタート時からトップとテールトゥーノーズの走りを見せながらしっかりとポジションをキープして28周を走り、第2スティントを担当するリチャード ライアン選手にステアリングを託します。ピットインのタイミングでタイヤを2本のみ交換するという作戦をとったトップとの差は約6秒にまで広がりましたが、後半猛烈な追い上げを見せ、最終ラップ、最終コーナーの立ち上がりではトップと横並びの激走で、わずか0.1秒差で2位となりました。偶然にもこの日、誕生日を迎えたリチャード ライアン選手にとって想い出深い表彰台となりました。
Audi Team Hitotsuyama 一ツ山亮次チーム代表のコメント
「チーム単体として見ればほぼ完璧なレースでした。マシントラブルもなく、ドライバーやメカニックにもミスがありませんでした。ライバルはタイヤ2本交換で後半にきつくなることは想像していましたし、そのとおりの展開になりました。そして最後にリチャードが猛烈なプッシュをしてくれました。トップとの差もわずか0.1秒で、もちろん勝ちたかったですが、いまチームにはいい流れがきていますし、とてもいい雰囲気にあります。次の鈴鹿は1000kmの長丁場でピットストップだけでも5、6回あり、もっともチーム力が問われるレースです。ぜひそこでリベンジを果たしたいと思います」
藤井誠暢選手のコメント
「これまで富士はあまり相性のいいサーキットではありませんでしたが、先のテストを経たことですごくいいタイヤが開発でき、前戦の菅生でもいいレースができたので今回は自信がありました。ライバルも速かったのですが、新型Audi R8 LMSはブレーキ性能が高くて1コーナーやダンロップコーナーでつめて、あちらはターボなので立ち上がりで少し離される、そういう一進一退の攻防でした。そして、後半のリチャードの走りをみて僕達のAudi R8 LMSが、タイヤにやさしく、長距離に強く、優勝のポテンシャルをもったクルマだと確信することができました。次は相性のいい鈴鹿です。絶対にアウディで優勝したいと思っているので、期待していてください」
リチャード ライアン選手のコメント
「チームやファン、そしてアウディジャパンや僕自身にとってもいい結果を出すことができてとてもうれしいです。気温が高くてタフなレースでしたが、マシンもタイヤも素晴らしいコンディションで、ブレーキングエリアやハイスピードコーナーではライバルよりも速さがありました。最終ラップは入賞のチャンスを失わないようにリアタイヤのグリップに細心の注意を払いながら、限界まで攻め込みましたが、今日は相手もまったくミスをしなかった。しかし、いま確実にチームもマシンもポディウムに上がることができる力をつけてきたことを実感しています」