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投稿日: 2018.05.14 17:00
更新日: 2018.05.15 11:34

スーパーGT:入れ替わった勢力図。どうなる!? 第3戦鈴鹿300kmスプリントの勝負どころ


スーパーGT | スーパーGT:入れ替わった勢力図。どうなる!? 第3戦鈴鹿300kmスプリントの勝負どころ

 一方のレクサスLC500、ニッサンGT-Rも、第2戦は単純に天候に恵まれたという訳ではない。レクサスLC500は開幕前テストで壊れたエンジンの原因を究明して、第2戦では出力を上げることに成功。

 ニッサンGT-Rも優勝したMOTUL AUTECH GT-Rはミシュランタイヤのウォームアップ性能を活かしてオープニングラップ、そして2回のピットのアウトトラップでタイムを稼ぎ、ニスモのピット作業の速さ、そしてエンジンの燃費の良さで逆転優勝を飾った。

 3メーカーのマシンそれぞれが、得意なエリアに磨きを掛けて臨んでいる今シーズンのGT500クラス。予選では全15台が1.1秒差内に収まるなど、かつてない僅差の戦いが繰り広げられており、スプリント色が強まる第3戦の鈴鹿300kmでは、その予選順位がますます重要になり勝負のポイントになる。

 事前の鈴鹿公式テストではRAYBRIG NSX-GTが総合トップに立つなど、第3戦の本命はホンダNSX-GTと見て間違いはない。話題のバトンも第2戦終了後には「鈴鹿の事前テストでは速やかったし、次の鈴鹿ではとにかく、レースで速さを見せていく以外にない。今回のような問題(ピックアップ)が出ないといいね。鈴鹿はハイスピードコーナーが多くてダウンフォースが必要なサーキットだから、僕たちの方がコンペティティブだと思う」と、第3戦への抱負を語っている。

 今のGT500クラスは当日の天候や気温のわずかな変化が順位変化に大きく影響するだけに、予選だけでなく、決勝レースでも直前のウォームアップ走行でのセットアップの確認が重要になり、そしてタイヤ選択が大きく勝敗を左右する。

 第1戦、第2戦を見ても分かるように、今シーズンのGT500の戦いはレースのファイナルラップまで緊迫した戦いが行われることは間違いなく、スプリントとなる第3戦鈴鹿線は特にその確率が高まるだろう。

 一方、GT300クラスも第1戦岡山では強かったJAF-GT、マザーシャシー勢が、第2戦ではウエイトハンデ差以上に低迷。代わってGT3マシンがトップ10のうち9台を締めることになった。

鈴鹿公式テストでGT300クラス2番手につけたK-tunes RC F GT3
鈴鹿公式テストでGT300クラス2番手につけたK-tunes RC F GT3

 中高速コーナーが多い鈴鹿サーキットでは例年、JAF-GT、特にマザーシャシー勢がコーナリング性能を活かして本命に挙げられる。また事前の鈴鹿公式テストではブリヂストンユーザーのK-tunes RC F GT3が2日間総合で2番手、LEON CVSTOS AMGが3番手に入っており、GT300のタイヤ戦争はブリヂストンが鈴鹿との相性が良さそうな気配だ。

 1000kmから300kmへ、そして真夏の8月開催から初夏の5月へと環境が変わって開催される今シーズンの鈴鹿のスーパーGT。GT500、そしてGT300とも現在は拮抗した勢力図、ランキングとなっているが、果たしてどのメーカー、どのチームに流れが傾くのか。前半シーズンの分岐点になる戦いになりそうだ。


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