LEXUS GAZOO Racing スーパーGT第3戦鈴鹿 レースレポート
KeePer TOM’S LC500 1号車 ドライバー 平川亮
ペースだけを考えると前の2台には叶わなかった部分もあったと思いますが、スタートを担当したニックが、スタートやセーフティカー明けで上手く抜いてきてくれて、ピットに戻ってきたときは実質の2番手で、首位の車両とも僅差でした。
しかし、ピットアウト後のタイヤの暖めに時間がかかり、後続にかわされてしまいました。その後は安定したペースで走ることは出来ましたが、ライバルには及びませんでした。 表彰台は嬉しいですが、僕自身はあまり満足いく結果ではありません。ただ、2台のNSX以外の車両は引き離して、ギャップをマネージメント出来たのは良かったと思います。
次戦タイはウェイトハンデの面で燃料リストリクター領域に入ってしまうこともあって厳しいですが、我々にとっては得意というか相性が良いコースなので、表彰台は厳しいかも知れませんが、ランキングで我々の上に居る2台よりは前でゴールして、日本に戻ってきてからの中盤戦での良い流れに繋げられるようにしたいです。良いレースが出来ると思います。
KeePer TOM’S LC500 1号車 ドライバー ニック・キャシディ
今回のレースには満足しています。この週末、ライバル勢のパフォーマンスが高い中、我々2人共に予選から良い走りが出来、今日はタフなレースでしたが、アタックを続け、結果に繋げられました。
スタートの1コーナー、そしてセーフティカーからの再スタートでパスするのはリスキーでしたが、接触することもなく、お互いスペースを空けてのフェアなバトルで狙い通りポジションを上げることが出来ました。
その後は前のライバルに離されることなく、後続との差を広げられましたし、自分のスティントの終盤には逆転のチャンスもあると思ったのですが、残念ながら逆転は叶いませんでした。
亮は素晴らしい仕事をしてくれました。3位という結果は、今週末のライバルとのパフォーマンスを考えれば、とても満足行く結果だったと思います。今季は3メーカーが非常に拮抗しています。
亮、僕自身、チームはよくやっていると思いますし、昨年からずっと競争力の高さは感じています。ライバルの追い上げも激しく、なかなか勝利には繋がりませんが、今年中に必ず勝利を目指します。
K-tunes RC F GT3 96号車 ドライバー 新田守男
予選から本当に好調で、良いポジションからスタートを切ることが出来、ライバルがタイヤ無交換で行くだろうことは頭に入っていたので、出来る限り後続とのマージンを作ろうと考えていました。
ただ、まさかのセーフティカーで貯金が帳消しになり、がっかりしながらも再スタート後何とか引き離し、雄一選手にバトンタッチすれば良いポジションに付けるだろうと頑張りました。雄一選手はちょっとハラハラドキドキするバトルを見せてくれましたが、最終的に最高の結果で終わることが出来てほっとしています。
K-tunes RC F GT3 96号車 ドライバー 中山雄一
新田さんの最多優勝タイ記録に貢献出来て良かったですし、チームにとっても初ポールから初優勝ということで、新しいチームでの3戦目で結果を残すことが出来てほっとしています。新田選手が良いペースでトップをキープしてくれて、セーフティカーの不運もありましたが、最後まで諦めずにクルマの性能を200%引き出して走ってくれました。
ピット作業もとても良く、最小限のロスでコースに戻れました。僕のスティントでは、ペースはこちらの方が全然良かったんですが、谷口選手のブロックが凄くて、なかなか抜けませんでした。しかし、高速コーナーが得意なLEXUS RC F GT3の特長を活かし、パスすることが出来ました。
第1戦、第2戦と苦戦しましたが、低速コーナーも含め、1周トータルで速いクルマに仕上がったと思います。この勢いで次戦以降も上位を狙っていきます。