Ryuji Hirano / AUTOSPORTweb

 後面図を見るとさらに驚きだ。巨大なダウンフォースを生み出していたディフューザー開口部の高さが、これまでの206mmから101mmとなった(開口部の幅は変わらず)。こちらはフロントよりもさらにダウンフォースを減らす要因になるのは間違いないだろう。

 また、興味深いのはリヤウイングの幅に関するもの。これまではステーと翼端板を含み1,390mmだった(ハイダウンフォース仕様)が、17年には1,900mmに改められることになった。特に全幅についての変更はなく、これまで同様の1,950mmであることを考えると、車幅いっぱいのリヤウイングが装着されることになりそうだ。

 なお、この他にも今回発表されたなかには、第8条 8.1)「駆動方式」について、『「運動エネルギー回生システムに関する付則」に従いJAFに申請し承認を受けた運動エネルギー回生システムの使用が認められる。』という項目が削除された。

 これはすなわち、GT500クラスではハイブリッドが使えないということになる。今季、すでにホンダNSXコンセプト-GTはサプライヤーの関係でハイブリッドを搭載せずに戦っているが、今後ハイブリッドを積むことはしばらくはなくなりそうだ。

 大幅な変更ではないかもしれないが、特にリヤを中心にGT500マシンのディテールはかなり変わってくるはず。鈴鹿で公開されるレクサスの新型車両は大いに注目だろう。

16年までの規定のデザインライン後面図(上)と17年のデザインライン後面図(下)。ディフューザー開口部が大幅に小さくなっているのが分かる。(JAFモータースポーツニュースより)
16年までの規定のデザインライン後面図(上)と17年のデザインライン後面図(下)。ディフューザー開口部が大幅に小さくなっているのが分かる。(JAFモータースポーツニュースより)

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