スーパーGTでは、今年から適用されたレギュレーションが2019年シーズンも継続される事が決まっている。そのため、『クラス1』に基づいたマシンが走るのは2020年シーズンからとなる。したがって交流戦では、2019年に限っての性能調整(BoP:バランス・オブ・パフォーマンス)によって開催されることになる。
レースの形式は、基本的にDTM方式を踏襲。レース中に一回のピットインとタイヤ4本の交換が義務づけられる一方、ドライバー交代と再給油は行わないスプリントレースを週末に2度行う予定だ。タイヤもワンメイクとなり、ヨーロッパ戦ではDTMが、日本戦ではスーパーGT側が、それぞれ決定した1ブランドのタイヤで行うことも発表された。
場所について地元のドイツ人ジャーナリストから質問が出ると、坂東代表は「長い直線で最高速が時速300キロを超える」富士スピードウェイでの実施を検討していると回答。
一方、ヨーロッパ戦の開催地は、チームの移動、チャンピオンシップの流れなど様々な要素を考慮して慎重に検討する必要があり、現状は全くの白紙らしい。開催場所がどこになろうと、『クラス1』レギュレーションで行われる世界初の交流戦は、歴史的なものになるだろう。
「このレギュレーションによって、自動車メーカーとレーシングチームは世界の2つの地域で行われる非常にレベルの高いレースにコスト効率の良い形で参戦する事が可能になります。DTMとスーパーGTが共通の目的、すなわち合同でのレース開催、に向けて大きく前進したことは本当に嬉しく思います」とベルガー会長が最後に語っていた。
坂東代表からは、「2019年にはDTMとスーパーGTのマシンが戦うレースを開催します!」 と、とても力強い宣言があった。一年後が待ち遠しい。

